“芋粥:いもがゆ” の例文
“芋粥:いもがゆ”を含む作品の著者(上位)作品数
芥川竜之介6
吉川英治5
中里介山1
佐々木味津三1
和辻哲郎1
“芋粥:いもがゆ”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 東洋思想 > 日本思想0.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.3%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行0.2%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
横に寝ていた者までが起き直って、おやじはそれに薪を加えました。見れば、大きな鍋で芋粥いもがゆをこしらえているらしい。
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「お寒いでしょう、雨にぬれて。——かまど部屋で、お袖でも乾かし、粗末ですが、芋粥いもがゆなと召し上がって行ってください」
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嘗て小説「芋粥いもがゆ」をさうせし時、「ほとんど全く」なる語を用ひ、久米に笑はれたる記憶あり。
朝を待って、僧房の芋粥いもがゆをすすり、焼飯やきめしかては釘勘の腰につけて、三人はまたあし久保くぼの山村を立ちました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わッははは。軍師が違うわ。うしろ楯におつき遊ばす軍師がお違い申すわ。夜食に芋粥いもがゆでも鱈腹たらふくすすって、せいぜい寝言でもかッしゃい」
朝。彼女は一つぼばかりの台所で関西風な芋粥いもがゆをつくりながらこんな事を云った。
魚の序文 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
彼は彼自身の勉強の外にも「芋粥いもがゆ」と云う僕の短篇の校正刷を読んでくれたりした。
蜃気楼 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
大夫は街道を南へはいった松林の中の草のに四人を留めて、芋粥いもがゆをすすめた。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
浄明はその晩、彼を炉ばたに招いて、芋粥いもがゆに一杯の酒を温めてくれた。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たとい焼けないにしても、当分は芋粥いもがゆにして食いのばさねばならぬ。
地異印象記 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
五位は五六年前から芋粥いもがゆと云ふ物に、異常な執着を持つてゐる。
芋粥 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
僕は学校を出た年の秋「芋粥いもがゆ」といふ短篇を新小説に発表した。
身のまはり (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
○僕は新小説の九月号に「芋粥いもがゆ」という小説を書いた。
校正後に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
尊氏はそのあとで芋粥いもがゆを三杯も喰べた。出陣には武門しきたりの古式もあるのだが、家族はおらず、時もこんな場合である。頼春の給仕のみで、すぐ粥腹かゆばらよろいを着込む。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
芋粥いもがゆくれ、おつさん」と、外套は呶鳴つた。
釜ヶ崎 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)
日がくれて、祖母が家へかへつた後、私はなほぢいの家に居のこることがありました。吊りランプの下で、ぢいといつしよに、あたたかい芋粥いもがゆをいたゞいてゐると、山でなくむじなの声が時々きこえます。
海坊主の話 (新字旧仮名) / 土田耕平(著)
爾来じらい程なく、鈴木三重吉氏の推薦によって、「芋粥いもがゆ」を「新小説」に発表したが、「新思潮」以外の雑誌に寄稿したのは、むしろ「希望」に掲げられた、「しらみ」をもって始めとするのである。
羅生門の後に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「旅のお方。先ほどから、気づいてはおりましたが、女一人、父が戻るまでは、お上げ申すわけには参りませぬが、この雪に、そんな所においでなされては、凍え死にまする。——土間へ這入って、芋粥いもがゆなと召しがりませ」
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わしは人の野宿をしそうな森の中や橋の下を尋ね廻って、これまで大勢の人を連れて帰った。見れば子供衆が菓子を食べていなさるが、そんな物は腹の足しにはならいで、歯にさわる。わしがところではさしたる饗応もてなしはせぬが、芋粥いもがゆでも進ぜましょう。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)