“稗飯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひえめし85.7%
ひえいい14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
些し困るのぢや、私は神樣に使はれる身分で、何も食物の事など構はんのぢやが、稗飯ひえめしでも構はんによつて、もつと安く泊める家があるまいかな。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
茂助は、さっそく稗飯ひえめしき、味噌梅干など添えて、自分とも、十人分ほどの弁当を作った。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こんな雨もりだらけな屋根の下で、年じゅう、芋粥いもがゆ稗飯ひえいいばかりをかみつぶし、秋といっても、月見の御宴ぎょえんに伺えるではなし、春が来ても、豊楽殿ほうらくでんのお花見などは、他人のこと。