“ひえめし”の漢字の書き方と例文
語句割合
稗飯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蜘蛛六に肩を揉ませながら、猿のほうを見ると、猿は、朝の稗飯ひえめしを食べてしまうと、例の如く独りだけ隅ッこにいて、達磨だるまのまねをしている。いるのだか、いないのだか分らない。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わしは神様に使はれる身分で、何も食物の事など構はんのぢやが、稗飯ひえめしでも構はんによつて、モツト安く泊めるうちがあるまいかな。奈何だらうな、重兵衛さん、わし貴方あんた一人が手頼たよりぢやが……
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
灯と、温かい稗飯ひえめしがほしかった。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)