縱横たてよこ)” の例文
新字:縦横
鳥の巣の中で、河原雲雀かはらひばりの巣ぐらゐ見つけやすい物はいから、私達はボツ/\生えた短い草の中を縱横たてよこ十文字に早足で探しはじめる。
筑波ねのほとり (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
ば懸たりけるかくるより大膳はことあらはれしと思ければ刀引拔勢ひたけ縱横たてよこ十文字に切て廻り切死せんとはたらくを大勢にて取籠とりこめつゝ階子はしごを以て取押とりおさへ漸く繩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此處こゝもりあへふかしといふにはあらねど、おしまはし、周圍しうゐ樹林きばやしにて取卷とりまきたれば、不動坂ふどうざか團子坂だんござか巣鴨すがもなどに縱横たてよこつうずる蜘蛛手くもでみちは、あたか黄昏たそがれ樹深こぶか山路やまぢ辿たどるがごとし。
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
大荒原だいくわうげん縱横たてよこを、あら、萬眼まんがん魚鱗うろくづや。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
みち縱横たてよこ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
あたまからほゝ縱横たてよこ繃帶ほうたいけてる。片頬かたほゝらでも大面おほづらつらを、べつ一面ひとつかほよこ附着くツつけたやうに、だぶりとふくれて、咽喉のどしたまで垂下たれさがつて、はちれさうで、ぶよ/\して、わづかにと、はな
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)