経営けいえい)” の例文
旧字:經營
これすなわち宗祖そうそ家康公いえやすこう小身しょうしんよりおこりて四方を経営けいえいしついに天下の大権を掌握しょうあくしたる所以ゆえんにして、その家の開運かいうんは瘠我慢のたまものなりというべし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
日本政府は二百四十万ドル支出ししゅつし、四年間継続けいぞくの工事としてこれを経営けいえいし、技師職工は仏人をやとい、したがっ器械きかい材料ざいりょうの買入までも仏人にまかせたり。
この時などは実に日夜にちやねむらぬほどの経営けいえいで、また石橋いしばし奔走ほんそう目覚めざましいものでした、出版の事は一切いつさい山田やまだ担任たんにんで、神田かんだ今川小路いまがはかうぢ金玉出版会社きんぎよくしゆつぱんくわいしやふのに掛合かけあひました
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
この知人と云うのも、その日暮しの貧乏人なのでございますが、絹の一疋もやったからでございましょう、湯を沸かすやら、かゆを煮るやら、いろいろ経営けいえいしてくれたそうでございます。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
いま、このむら二人ふたり少年しょうねんが、経営けいえいしている果樹園かじゅえんらぬものはありません。はるのうららかなに、ここをたずねると、かわべりには、むらさきほしのようなヒヤシンスが、一めんにいいかおりをはなっています。
子供はばかでなかった (新字新仮名) / 小川未明(著)
雀やつばめ出産しゅっさんを気がまえて、新巣しんす経営けいえいせわしく、昨日も今日も書院しょいん戸袋とぶくろをつくるとて、チュッ/\チュッ/\やかましくさえずりながら、さま/″\のあくたをくわえ込む。はえがうるさい。がうるさい。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
一見他に意味いみなきがごとくなれども、ロセツの真意しんいは政府が造船所ぞうせんじょ経営けいえいくわだてしその費用の出処しゅっしょに苦しみつつある内情を洞見どうけんし、かくして日本政府に一種の財源ざいげんあたうるときは