“掌握”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうあく76.9%
しやうあく15.4%
つかみ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世間を思わせるほど博士に価値を賦与ふよしたならば、学問は少数の博士の専有物となって、僅かな学者的貴族が、学権を掌握しょうあくし尽すに至ると共に
博士問題の成行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
守隨もりずゐ兵三郎なる者甲府から江戸に入つて、關東八州の權衡けんかうつかさどり、後徳川家康の御朱印ごしゆいんを頂いて東日本三十三ヶ國の秤の管理專賣を一手に掌握しやうあく
彼女は掌握つかみしめてしまわなければ安心することの出来ない人であった。そうするには見得みえ嘲笑ちょうしょうも意にしなかった。そのためには抱月氏がどんな困難な立場であろうとかまわなかった。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)