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掌握
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しょうあく
ふりがな文庫
“
掌握
(
しょうあく
)” の例文
世間を思わせるほど博士に価値を
賦与
(
ふよ
)
したならば、学問は少数の博士の専有物となって、僅かな学者的貴族が、学権を
掌握
(
しょうあく
)
し尽すに至ると共に
博士問題の成行
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
これすなわち
宗祖
(
そうそ
)
家康公
(
いえやすこう
)
が
小身
(
しょうしん
)
より
起
(
おこ
)
りて四方を
経営
(
けいえい
)
しついに天下の大権を
掌握
(
しょうあく
)
したる
所以
(
ゆえん
)
にして、その家の
開運
(
かいうん
)
は瘠我慢の
賜
(
たまもの
)
なりというべし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
後に説くような社会集団の政治闘争は、正にこのような公的な合法性と権威を、自分が
掌握
(
しょうあく
)
しようとする闘争なのである。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
守随
(
しゅずい
)
兵三郎なる者甲府から江戸に入って、関東八州の
権衡
(
けんこう
)
を
掌
(
つかさど
)
り、のち徳川家康の
御朱印
(
ごしゅいん
)
を頂いて東日本三十三ヶ国の秤の管理専売を一手に
掌握
(
しょうあく
)
し
銭形平次捕物控:146 秤座政談
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ではこの隆景は
如何
(
いかが
)
といえば、われらとても同様、輝元公をさし
措
(
お
)
いて、天下を
掌握
(
しょうあく
)
するなどは思いも寄らぬこと。……しかるに輝元公の
器量
(
きりょう
)
はどうか。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
皇室というものが実際に日本全土の支配者としてその実権を
掌握
(
しょうあく
)
するに至ったのは、大化改新に於てであった。
道鏡
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
渠
(
かれ
)
はその
壮時
(
そうじ
)
において
加賀
(
かが
)
の
銭屋内閣
(
ぜにやないかく
)
が海軍の
雄将
(
ゆうしょう
)
として、
北海
(
ほっかい
)
の全権を
掌握
(
しょうあく
)
したりし
磁石
(
じしゃく
)
の
又五郎
(
またごろう
)
なりけり。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
インドの全権を
掌握
(
しょうあく
)
してしまうだけの土台は確かに出来たかというに、今日はそれだけの見込はないです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
だが、その青年将校たちは兵隊を
掌握
(
しょうあく
)
しているのは自分たちだと考えている。
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
人民を支配する権力を自分が
掌握
(
しょうあく
)
せんがためであって、すなわち自分が対立と分化を統合し、国家の意思と秩序を創造し実現しようとするからである。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
いつも柴田権六が、攻略の軍をだすときに、そのまえから敵の領土へ住みこんで、
砦
(
とりで
)
のかまえ、水利、地の理、残るくまなくさぐって、一挙に
掌握
(
しょうあく
)
するという、おそろしい人物だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
われに
越王勾践
(
えつおうこうせん
)
の
忍苦
(
にんく
)
あり、
帷幕
(
いばく
)
に
民部
(
みんぶ
)
、
咲耶子
(
さくやこ
)
、
蔦之助
(
つたのすけ
)
あり、
忍剣
(
にんけん
)
、
龍太郎
(
りゅうたろう
)
の
驍勇
(
ぎょうゆう
)
あり、
不倶戴天
(
ふぐたいてん
)
のあだ
徳川家
(
とくがわけ
)
を討ち、やがて
武田再興
(
たけださいこう
)
の熱願、いな、天下
掌握
(
しょうあく
)
の
壮図
(
そうと
)
、やわか
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さすれば、天下はいやおうなく毛利の
掌握
(
しょうあく
)
に帰するほかない。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“掌握”の意味
《名詞》
掌 握(しょうあく)
物事を思い通りに動かせるように自分の支配下に置くこと。
(出典:Wiktionary)
掌
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
握
常用漢字
中学
部首:⼿
12画
“掌”で始まる語句
掌
掌中
掌面
掌上
掌大
掌底
掌指
掌裡
掌先
掌手