“細波”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さざなみ33.3%
さゝなみ33.3%
さゞなみ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枝には白きなぎさを掛け、緑に細波さざなみの葉を揃えた、物見の松をそれぞと見るや——松のもとなる据置の腰掛に、長くなって、肱枕ひじまくらして、おもてを半ば中折の帽子で隠して、羽織を畳んで、懐中ふところに入れて
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
小母をばさん頂戴ちやうだいな」「其蟲そのむし頂戴ちやうだいな」とくうちに、むしは、うつくしいはねひろげず、しづかに、鷹揚おうやうに、そしてかるたて姿すがたさばいて、水馬みづすまし細波さゝなみかけごとく、ツツツと涼傘ひがさを、うへ梭投ひなげにくとおもふと
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
見よわが行手を遮れる一の流れあり、その細波さゞなみをもて、ふちえ出し草を左に曲げぬ 二五—二七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)