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紛々
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ふん/\
始に寺などへ
群居て狂言をさだめてのち、それ/\の役を定む。此
群居の
議論紛々として一度にて
果したる㕝なし。
其代り二十八
日には
大失敗をして、
坑に
入ると
忽ち
異臭紛々たる
物を
踏付けた。これは
乞食の
所爲だと
思ふ。
醉つ
拂つたか、
寢込んだか、
馬方め、
馬鹿にしやがると、
異説、
紛々たる
所へ、
提灯片手に
息せいて
洋人來航するに及んで、
物議紛々、東攻西
撃して、
内訌嘗て
戢る時なく、終に外國の
輕侮を
招くに至る。此れ
政令二
途に出で、天下耳目の
屬する所を異にするが故なり。
眠らんとするにゆかしき
香氣紛々と鼻を撲ちて我ながら夢とも幻とも分かず。
始に寺などへ
群居て狂言をさだめてのち、それ/\の役を定む。此
群居の
議論紛々として一度にて
果したる㕝なし。
袖を
捲いて
面を
拂へば、
遙に
其の
雲の
中に、
韓湘あり。
唯一人、
雪を
冒して
何處よりともなく、やがて
馬前に
來る。
其の
蓑紛々として
桃花を
點じ、
微笑して
一揖す。
叔公其の
後はと。