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篠原
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しのはら
ふりがな文庫
“
篠原
(
しのはら
)” の例文
一
(
いつ
)
はその布引より、一は
都賀野村
(
つがのむら
)
上野より、他は
篠原
(
しのはら
)
よりす。峰の形
峻厳崎嶇
(
しゅんげんきく
)
たりとぞ。しかも海を去ること一里ばかりに過ぎざるよし。
一景話題
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
榛谷
(
はんがえ
)
四郎、熊谷次郎、
猪股
(
いのまた
)
小平六を先陣としてその勢合わせて三万五千余騎、近江国の
野路
(
のじ
)
や
篠原
(
しのはら
)
に陣を張った。
現代語訳 平家物語:09 第九巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
と唱うる
薩南
(
さつなん
)
の健児たちは、神とも信頼している
西郷隆盛
(
さいごうたかもり
)
を擁し、
桐野
(
きりの
)
・別府・
篠原
(
しのはら
)
などの郷党の諸将に引率されて、総勢三千四百人を、二大砲隊十六小隊に組織し
日本名婦伝:谷干城夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それは九月のなかばから
白面
(
はくめん
)
金毛
(
きんもう
)
九尾
(
きゅうび
)
の狐が那須の
篠原
(
しのはら
)
にあらわれて、往来の旅びとを取り
啖
(
くら
)
うは勿論、あたりの
在家
(
ざいけ
)
をおびやかして見あたり次第に人畜を
屠
(
ほふ
)
り尽くすので
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それからは
霎時
(
しばらく
)
遠
(
とほ
)
ざかつて
居
(
ゐ
)
たが、四十一
年
(
ねん
)
六
月
(
ぐわつ
)
四
日
(
か
)
に、
一人
(
ひとり
)
で
寺尾
(
てらを
)
、
子安
(
こやす
)
、
篠原
(
しのはら
)
、
大網
(
おほあみ
)
、
樽
(
たる
)
、
駒岡
(
こまをか
)
の
諸遺跡
(
しよゐせき
)
を
過
(
す
)
ぎて、
末吉
(
すゑよし
)
に
掛
(
かゝ
)
つて
來
(
く
)
ると、
這
(
こ
)
は
抑
(
そ
)
も
如何
(
いか
)
に、
這
(
こ
)
は
如何
(
いか
)
にである。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
「
萩
(
はぎ
)
が花ずり」(衣がへせんや、わが衣は野原
篠原
(
しのはら
)
萩の花ずり)など歌っていた。
源氏物語:21 乙女
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
横田河原
(
よこたがはら
)
の一戰に
脆
(
もろ
)
くも敗れしに驚きて、今はとて平家最後の力を盡して北に打向ひし十五萬餘騎、一門の存亡を
賭
(
と
)
せし
倶利加羅
(
くりから
)
、
篠原
(
しのはら
)
の二戰に、哀れや殘り少なに打ちなされ、
背疵
(
せきず
)
抱
(
かゝ
)
へて
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
「昨日おまへと
篠原
(
しのはら
)
へ行つたらう。あの鰻がきつといけなかつたのだ。」
父の死
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
相手は枡平のおみのではなく、城代家老の
姪
(
めい
)
に当る
篠原
(
しのはら
)
しのぶであった。
饒舌りすぎる
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
武士
(
もののふ
)
の
矢並
(
やなみ
)
つくろふ小手の上に
霰
(
あられ
)
たばしる那須の
篠原
(
しのはら
)
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
頼朝殿の流罪のとき、尼御前のおいいつけで、私は
篠原
(
しのはら
)
の
宿
(
しゅく
)
までお送りしました。その時、頼朝殿は私に、「この恩は決して忘れぬ」といわれたことがありました。
現代語訳 平家物語:10 第十巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
しまいには錦絵まで出来て、西郷
桐野
(
きりの
)
篠原
(
しのはら
)
らが雲の中に現われている図などが多かった。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
もともと伊賀山脈に
沿
(
そ
)
う近江路の
野洲
(
やす
)
、
篠原
(
しのはら
)
あたりは野伏の巣といってよい。平常はうららかな湖畔の景をみせているが、時乱に敏感で、もう六波羅のやぶれもよく知っていたのである。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
矢上
(
やがみ
)
然
(
しか
)
り、
高田
(
たかた
)
然
(
しか
)
り、
子母口
(
しぼぐち
)
然
(
しか
)
り、
駒岡
(
こまをか
)
、
子安
(
こやす
)
、
篠原
(
しのはら
)
、
樽
(
たる
)
箕輪
(
みのわ
)
最
(
もつと
)
も
不有望
(
ふいうぼう
)
。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
里遠み小野の
篠原
(
しのはら
)
分けて来てわれもしかこそ声も惜しまね
源氏物語:40 夕霧二
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
続いて、加賀国
篠原
(
しのはら
)
で勢揃いした平家の軍勢は、そこで二手に分れた。
現代語訳 平家物語:07 第七巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
篠原
(
しのはら
)
ノ
宿
(
しゆく
)
に着かせ給ふ
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
近江国
篠原
(
しのはら
)
の
宿
(
しゅく
)
まで来た時、今まで何もかも一緒であった宗盛親子は、別々に引き離された。「さては、いよいよ」と心には思ったが、今になっても宗盛の心は、まだ生への執着に悩み抜いていた。
現代語訳 平家物語:11 第十一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
篠
漢検準1級
部首:⽵
17画
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
“篠原”で始まる語句
篠原堤
篠原様
篠原一孝
篠原右京
篠原国幹
篠原梅甫
篠原浩蔵
篠原玄蕃