けん)” の例文
旧字:
それはけん規則きそく全級ぜんきゅうの三分の一以上いじょう参加さんかするようになってるからだそうだ。けれども学校へ十九円おさめるのだしあと五円もかかるそうだから。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
明治めいじ四(一八七一)ねんには、いままでのはんをやめて、あたらしくけんをおくことになりました。とのさまも、政府せいふ役人やくにんとおなじになったわけです。
かれは千八百六十三ねんペテルブルグでまれた。ちちはポルタワけん出身しゅっしん仕立屋したてやで、はは農婦のうふあがりだった。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
親をころしたるゆゑみづからけんにいたりて事のよしをつげたる事など○広異くわうい記○宣室志せんしつしを引てしるせり。
その一つは長崎けん壱岐島いきのしまのある村に行われていたもの、自分はかりにこれをカセ蚯蚓みみずと呼ぶことにしている。カセという言葉も、今日でははや説明が必要になった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
なんのなしに、ガードのかべると、しろいチョークで、落書らくがきがしてあったので、それをるうちに、子供こどもらしいかれた、……けん……むら……という文字もじはいりました。
隣村の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
四国のけんのことが話題わだいにのぼり、徳島県に高知県、香川県、——それから何だったっけな、と、愛媛えひめ県を忘れた男が、ええ、といって考え込むような恰好かっこうをしていると、俵的が真剣しんけんな顔をして
親馬鹿入堂記 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
今日学校へ行って武田たけだ先生へ行くとってとどけたら先生も大へんよろこんだ。もうあと二人足りないけれども定員ていいんえたことにしてけんへは申請書しんせいしょを出したそうだ。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
親をころしたるゆゑみづからけんにいたりて事のよしをつげたる事など○広異くわうい記○宣室志せんしつしを引てしるせり。