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相変
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あひかは
入らつしやい、お
芽出たうございます、
相変らず
御贔屓を願ひます、モシ、ちよいと
御家内さん、
福富町の
旦那が。
『アラ
彼な事を。
相変らず口が悪いのね。』
ヤお
芽出たう
存じます、
相変らず、
君は
何所へ。甲「
僕は七
福神詣に
行くんだ。乙「
旧弊な事を言つてるね、七
福神詣といへば
谷中へ
行くんだらうが
霜どけで
大変な
路だぜ。 ...
些とばかり
西洋医の
真似事もいたしますが、
矢張大殿や
御隠居様杯は、
水薬が
厭だと
仰しやるから、
已前の
煎薬を
上げるので、
相変らずお
出入を
致して
居る、
処が
這囘多分のお
手当に
預り
君はあれから
奥州の
塩竈まで
行つたか、
相変らず心に
懸けられて
書面を
贈られて誠に
辱けない、
丁度宴会の
折君の
書状が
届いたから、
披く
間遅しと
開封して
読上げた所が、
皆感服をしたよ
なに
極楽へ
行つて
入つしやいましたが、
近来極楽も
疲弊を
仕ましたから、
勧化をお
頼まれで、
其事で
極楽へ
入らしつたのでございませう。岩「
極楽の
勧化かえ、
相変らず
此方へ
来てもお
忙がしい。 ...