異變いへん)” の例文
新字:異変
あづか迷惑めいわく千萬の事なり生物いきものの事故如何なる異變いへんあらんもはかり難し然る時は又御咎おとがめの程も知ざれば請出せし上何分にも願ひ上て娘を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その後あの曲をそうする毎に、人智の及ばぬ異變いへんがあり、お前の父親一色清五郎殿が、嚴重な封をしてこの私に預けたのだ。
それゆゑにこれ異變いへんがあるたびに、奉幣使ほうへいしつかはして祭祀さいしおこなひ、あるひ神田しんでん寄進きしんし、あるひ位階いかい勳等くんとうすゝめて神慮しんりよなだたてまつるのが、朝廷ちようてい慣例かんれいであつた。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
其上そのうへ氣象上きしようじようおほきな異變いへんについてはたん豫報よほうばかりで解決かいけつされないこと、昭和二年しようわにねん九月十三日くがつじゆうさんにち西九州にしきゆうしゆうける風水害ふうすいがい慘状さんじようてもあきらかであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
其方そのはう屹度きつとあづくる間吉原勤め年季ねんきだけは汝が方へ差置べし若此娘の儀に付異變いへん之有これあらば早速此方へ訴へいでよと申渡されければ七右衞門は此事をきくより彌々いよ/\有難く思ひ聲を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きいて大に悦び給ひ然らば越前其方が申通り伊豆守より言上ごんじやう致すべし其方も相違さうゐなく左樣さやうに言上致され候や其節に及び双方さうはうの申立相違さうゐ致ては伊豆守が身分みぶんにも相懸あひかゝり候儀なれば能々よく/\承知しようち有たし只今の口上に異變いへんなきやと再應おほせらるゝにぞ越前守かほ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)