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物悲
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ものがな
ふりがな文庫
“
物悲
(
ものがな
)” の例文
木
(
き
)
は、
深
(
ふか
)
い、
深
(
ふか
)
い、
愁
(
うれ
)
いに
沈
(
しず
)
みました。
毎日
(
まいにち
)
、
山
(
やま
)
の
頂
(
いただき
)
を
通
(
とお
)
る
雲
(
くも
)
は、
灰色
(
はいいろ
)
の
物悲
(
ものがな
)
しいものばかりでありました。
山の上の木と雲の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
領主
物悲
(
ものがな
)
しげなる
靜
(
しづ
)
けさをば
此
(
この
)
朝景色
(
あさげしき
)
が
齎
(
もたら
)
する。
日
(
ひ
)
も
悲
(
かな
)
しみてか、
面
(
おもて
)
を
見
(
み
)
せぬわ。いざ、
共
(
とも
)
に
彼方
(
かなた
)
へ
往
(
い
)
て、
盡
(
つ
)
きぬ
愁歎
(
なげき
)
を
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
はん。
赦
(
ゆる
)
すべき
者
(
もの
)
もあれば、
罰
(
ばっ
)
すべき
者
(
もの
)
もある。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
物悲
(
ものがな
)
しく寂しくてたまらなくなった、二三日寝汗をかいたことを思い出し、人々の希望にそむくようになりゃしないかという
懸念
(
けねん
)
が、むらむらと胸先へ
激
(
たぎ
)
りきて涙がぼろぼろと落ちた。
廃める
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
すると、かなたには
灰色
(
はいいろ
)
の
海
(
うみ
)
が
物悲
(
ものがな
)
しく
見
(
み
)
えて、その
沖
(
おき
)
の
方
(
ほう
)
は
暗
(
くら
)
くものすごかったのでありました。
雪の国と太郎
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これを
見
(
み
)
た、せがれは、いくら
達者
(
たっしゃ
)
のように
見
(
み
)
えても、
年
(
とし
)
をとられて、もうろくなされたのかしらんと、
老父
(
ろうふ
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
を
案
(
あん
)
じて、なんとなくそれから
話
(
はなし
)
もはずまず、
物悲
(
ものがな
)
しくなったのです。
銅像と老人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
しかし、その
人
(
ひと
)
たちの
死骸
(
しがい
)
は、
飢
(
う
)
えたおおかみやくまに
食
(
た
)
べられたか、
見
(
み
)
つかりませんでした。ただ、この
物悲
(
ものがな
)
しい
音色
(
ねいろ
)
は、
風
(
かぜ
)
に
送
(
おく
)
られて、その
後
(
のち
)
、
幾夜
(
いくよ
)
も、この
広野
(
ひろの
)
の
空
(
そら
)
を
漂
(
ただよ
)
っていたのです。
春になる前夜
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
悲
常用漢字
小3
部首:⼼
12画
“物”で始まる語句
物
物凄
物語
物憂
物識
物怪
物騒
物置
物音
物思