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熊谷
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くまがや
ふりがな文庫
“
熊谷
(
くまがや
)” の例文
清三は夕暮れ近くまで、母親の
裁縫
(
しごと
)
するかたわらの暗い窓の下で、
熊谷
(
くまがや
)
にいる同窓の友に手紙を書いたり、新聞を読んだりしていた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
武蔵の
熊谷
(
くまがや
)
に住んでおった
蓮生
(
れんしょう
)
入道の一族は、安芸国に引き移っても相変らず熊谷で、その子孫が非常に繁殖して今日まで残っている。
名字の話
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
磯野とも一度
鰻屋
(
うなぎや
)
で二人一緒に飯を食ったきりで、三日目の午後には、もう
利根川
(
とねがわ
)
の危い舟橋を渡って、独りで
熊谷
(
くまがや
)
から汽車に乗った。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「
熊谷
(
くまがや
)
へおいででございますかな。それはそれはご苦労のことで。それに致しても三時立ちとは随分お早うございましたなあ」
大鵬のゆくえ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
大宮を一本道に
熊谷
(
くまがや
)
へ出て右に忍まで行くほうがずっと近いことを知っていましたが、右門はわざと反対に久喜から
羽生
(
はにゅう
)
へ回り道をいたしました。
右門捕物帖:03 血染めの手形
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
▼ もっと見る
埼玉県
熊谷
(
くまがや
)
市付近の人々は、夜のうちに晴れわたった青空に、何かまっ黒なゴム風船のようなものがとんでいるのを発見して、たちまち大さわぎをはじめました。
少年探偵団
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
物語りしに後藤先生は
其若者
(
そのわかもの
)
不便
(
ふびん
)
なれば助けて
遣
(
つか
)
はさんと云れて
熊谷
(
くまがや
)
土手
(
どて
)
へ
追駈
(
おつかけ
)
行
(
ゆき
)
駕籠屋
(
かごや
)
の
惡漢
(
わるもの
)
共を
叩
(
たゝ
)
き
散
(
ちら
)
し
此衆
(
このしう
)
夫婦
(
ふうふ
)
を御助けなされ八五郎が家へ連て來り
疵所
(
きずしよ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
中仙道
(
なかせんだう
)
熊谷
(
くまがや
)
を、午後の六時廿分に発したる上武鉄道の終列車は、七時廿六分に
波久礼
(
はくれ
)
駅に着きぬ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「
左様
(
さよう
)
、なにしろこの
街道筋
(
かいどうすじ
)
は申すに及ばず、
秩父
(
ちちぶ
)
、
熊谷
(
くまがや
)
から上州、野州へかけて毎日のように盗人沙汰、それでやり口がみな同じようなやり口ということでございます」
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
俺、よっぽど草津から越後へ出ようと思ったが、よく考えてみると、
熊谷
(
くまがや
)
在
(
ざい
)
に伯父が居るのだ、少しは、熊谷は危険かも知れねえが、故郷へかえる
足溜
(
あしだま
)
りには持って来いだ。
入れ札
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
真偽はわからぬがかれは
熊谷
(
くまがや
)
の豪族の子孫であることだけはあきらかであり、また帝国大学初期の卒業者であることもあきらかである、なんのために官職を辞して浦和に
帰臥
(
きが
)
したのか
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
「何んにもありませんよ、——妹を
熊谷
(
くまがや
)
の親類へやつた外には」
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
七歳の時没落して
熊谷
(
くまがや
)
に来た時のことをかれはおぼろげながら覚えている。母親の泣いたのを不思議に思ったのをも覚えている。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
と唱えることは
熊谷
(
くまがや
)
の例とよく似ていた(白河風土記巻二上)。会津の
耶麻
(
やま
)
郡でも、七月七日の七日竹を流す日は、川に薬が流れるといって必ず水浴をする。
年中行事覚書
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
それでもいちいち道庵並みに、神という神にはみな拝礼を遂げて、武州
熊谷
(
くまがや
)
の宿へ入りました。
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「何にもありませんよ、——妹を
熊谷
(
くまがや
)
の親類へやった外には」
銭形平次捕物控:102 金蔵の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
伴
(
ともな
)
ひ紀州へこそは歸りけれ
爰
(
こゝ
)
に伊豫國
新居郡
(
にゐごほり
)
西條の
城主
(
じやうしゆ
)
高三萬石松平左京太夫
此程
(
このほど
)
病氣
(
びやうき
)
の所ろいまだ
嫡子
(
ちやくし
)
なし此は紀伊家の
分家
(
ぶんけ
)
ゆゑ
家督評議
(
かとくひやうぎ
)
として紀州の
家老
(
からう
)
水野筑後守
(
みづのちくごのかみ
)
久野但馬守
(
くのたじまのかみ
)
三
浦
(
うら
)
彈正
(
だんじやう
)
菅沼
(
すがぬま
)
重兵衞渡邊
對馬守
(
つしまのかみ
)
熊谷
(
くまがや
)
次郎
南部
(
なんぶ
)
喜太夫等の
面々
(
めん/\
)
打
(
うち
)
より
跡目
(
あとめ
)
の評議に及びける
時
(
とき
)
水野筑後守
進出
(
すゝみいで
)
て申けるは各々の
御了簡
(
ごれうけん
)
は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
父の商売の得意先もこのごろでは
熊谷
(
くまがや
)
妻沼
(
めぬま
)
方面よりむしろ
加須
(
かぞ
)
、
大越
(
おおごえ
)
、
古河
(
こが
)
に多くなった。離れていて、土曜日に来るのを待つのもつらい。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
熊
常用漢字
小4
部首:⽕
14画
谷
常用漢字
小2
部首:⾕
7画
“熊谷”で始まる語句
熊谷笠
熊谷直実
熊谷次郎直実
熊谷陣屋
熊谷蓮生房
熊谷在
熊谷堤
熊谷草
熊谷町
熊谷宿