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焚
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たい
ふりがな文庫
“
焚
(
たい
)” の例文
塗
(
ぬ
)
りたての
壁
(
かべ
)
は
狹苦
(
せまくる
)
しい
小屋
(
こや
)
の
内側
(
うちがは
)
を
濕
(
しめ
)
つぽく
且
(
かつ
)
闇
(
くら
)
くした。
壁
(
かべ
)
の
土
(
つち
)
の
段々
(
だん/\
)
に
乾
(
かわ
)
くのが
待遠
(
まちどほ
)
で
卯平
(
うへい
)
は
毎日
(
まいにち
)
床
(
ゆか
)
の
上
(
うへ
)
の
筵
(
むしろ
)
に
坐
(
すわ
)
つて
火
(
ひ
)
を
焚
(
たい
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
戴きましょうだが、毎月その扶持米を
精
(
しら
)
げて
貰
(
もら
)
いたい。モ一つ
序
(
つい
)
でにその米を
飯
(
めし
)
か粥に
焚
(
たい
)
て貰いたい。イヤ毎月と云わずに毎日
貰
(
もら
)
いたい。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
火を
焚
(
たい
)
ている青い烟は微かに
棚曳
(
たなび
)
いて
深山
(
みやま
)
の谷に沈んでいる。一人の悪者は、捕われた男の前に立って両腕を組んでいる。この間互に一言も言い交わさなかった。
捕われ人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「危いではありませんか」といいますと、「私は目で見ないで、勘でするのだから」と、なるほど上手になさいます。「渋皮はそっちで剥いて、御飯に
焚
(
たい
)
ておくれ」
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
中々元気が
能
(
よ
)
くて、大阪に
着
(
つい
)
たその時に、私は中津屋敷の
空長屋
(
あきながや
)
を借用して独居自炊、
即
(
すなわ
)
ち土鍋で
飯
(
めし
)
を
焚
(
たい
)
て
喰
(
くっ
)
て、毎日朝から夕刻まで緒方の塾に通学して居ました。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
ソレどころではない、荷物を
搦
(
から
)
げて田舎に
引越
(
ひっこ
)
すと
云
(
い
)
うような者ばかり、手
廻
(
まわ
)
しの
宜
(
い
)
い家では
竈
(
かまど
)
の
銅壺
(
どうこ
)
まで
外
(
はず
)
して
仕舞
(
しまっ
)
て、自分は
土竈
(
どべっつい
)
を
拵
(
こしら
)
えて飯を
焚
(
たい
)
て居る者もある。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
焚
漢検準1級
部首:⽕
12画
“焚”を含む語句
焚木
御飯焚
折焚
焚火
煮焚
飯焚
焚付
焚附
焚殺
焚死
焚焼
飯焚場
焚残
貪焚
焚書坑儒
飯焚男
焚料
焚物
焚口
焚落
...