単に呼吸することだけでも享楽であった。そして私は、普通なら当然苦痛の源になりそうな多くのことからでさえ、積極的な快感を得た。
默つて困苦に堪へてゐる農民をして困苦に堪へしめてゐる力の源に、この驚きと喜びとがあることは思ひのほかなのではないかと思つた。
されど汝はいかなればかく多くの苦しみにかへるや、いかなればあらゆる喜びの始めまた源なる幸の山に登らざる 七六—七八
さうだとも、例へば、二三日前に紙の源に就いて二行程書いてくれと頼まれても、お前たちには何にも書けなかつたらう。それはどうしてか。
何故なら、それらの試合は全く時の三大統領の政戦に附随したもので、源はと云へば、覇者を讚へるための「大学祭り」に過ぎなかつたのである。