水夫すいふ)” の例文
ニールスのおじいさんは水夫すいふでした。そして、生きていたときは、カールスクローナのことをまいにちのように話してくれました。
と、かの若者は頭を下げ「私は四国の生れで竹見太郎八たけみたろうはちという者です。この貨物船平靖号の水夫すいふをしています」
火薬船 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この方たちのお母さんは一昨年さくねんくなられました。ええ、ボートはきっとたすかったにちがいありません、なにせよほど熟練じゅくれん水夫すいふたちがいで、すばやく船からはなれていましたから
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
その息子むすこ海蛇うみへびられたといふのは、生命いのちことではなく、じつは、印度洋インドやう惡魔あくまかくれもなき海賊船かいぞくせん仲間なかまり、をすゝつて、海蛇まるとかいへる海賊船かいぞくせん水夫すいふとなつたのださうです。
船長せんちやうめいもとに、水夫すいふ一躍いちやくしてなんおもむき、からうじて法華僧ほつけそうすくたり。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そこで、小人はすぐさま物置ものおきのほうへかけていって、ぼうを持ってくると、かごにかけ、ちょうど水夫すいふ帆綱ほづなをよじのぼるようなぐあいに、スルスルとよじのぼっていきました。
嘆息たんそくともながめてると、さら奇怪きくわいなるは、その端艇たんていとうじたる一群いちぐんひと、それは一等船客いつとうせんきやくでもなく、二等船客にとうせんきやくでもなく、じつこのふね最後さいごまで踏止ふみとゞまはづ水夫すいふ火夫くわふ舵手かぢとり機關手きくわんしゆ
水夫すいふヤンの写生画しゃせいが
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)