“水夫楫主”の読み方と例文
読み方割合
かこかんどり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「されば、名残の宴でもある。藩祖はんそが阿波の国を賜うて以来、上府じょうふ帰国の船中では、太守を初め水夫楫主かこかんどり、一滴の酒をねぶることもゆるさぬ家憲かけんでござりますゆえ」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
重喜しげよしの身の廻りの物を運ぶ侍女こしもとたちや、潮除しおよけの幔幕まんまくを張りめぐらす者や、かいをしらべる水夫楫主かこかんどり、または朱塗しゅぬりらんの所々に、槍お船印ふなじるしの差物を立てならべるさむらいなどが
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)