“船印”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふなじるし83.3%
だし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時、川口の方面から船印ふなじるしの旗を立てて進んで来る一そうの川船が彼の目に映った。彼はその船の赤い色で長官を乗せて来たことを知った。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
重喜しげよしの身の廻りの物を運ぶ侍女こしもとたちや、潮除しおよけの幔幕まんまくを張りめぐらす者や、かいをしらべる水夫楫主かこかんどり、または朱塗しゅぬりらんの所々に、槍お船印ふなじるしの差物を立てならべるさむらいなどが
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
船印だしを彫るはもとより、手当り次第に精を出し、一時は少し銭を貯めたが、わずらったので駄目になり、又稼いでいるうちに考えれば居ても起っても耐らないので
一本刀土俵入 二幕五場 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)