“重喜”の読み方と例文
読み方割合
しげよし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「さすがは重喜しげよし、油断なく自分の姿をもう見つけたか? ……」と、弦之丞も先の用意の周密なのに驚いて、矢柄やがらを見ると切銘きりめいにいわく
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこから続いて川下へ数丁、塀囲へいがこいの別廓べっかくをなして、宏壮な棟を望ませている所は、阿波守重喜しげよしが大阪表の別荘——いわゆる安治川のお下屋敷。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蜂須賀家の申しひらきが幾分か立って、あやうく断絶のをまぬがれ、重喜しげよし永蟄居えいちっきょだけで、一大名の瓦解がかいを見ずに落着したのは、まったくその時
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)