“水夫頭”の読み方と例文
読み方割合
かこがしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
達磨だるま部屋の底には、水夫頭かこがしらの松兵衛と新吉、魚油くさい灯壺ひつぼを中に挟んで、互に、ものもいわず、ためいきばかりつきあって、暗鬱あんうつな腕ぐみをしていたところ。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今にも凍え死なんばかり、顔も紫いろになって、アプアプ波間にもがいていた。蹴落した水夫頭かこがしら
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水夫頭かこがしらの眼には涙が見えた。この水夫頭も、もう人の子の親らしい年だった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)