“家憲”の読み方と例文
読み方割合
かけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「されば、名残の宴でもある。藩祖はんそが阿波の国を賜うて以来、上府じょうふ帰国の船中では、太守を初め水夫楫主かこかんどり、一滴の酒をねぶることもゆるさぬ家憲かけんでござりますゆえ」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雲井に近きあたりまで出入することの出来る立身出世——たま輿こしの風潮にさそわれて、家憲かけん厳しかった家までが、下々しもじもでは一種の見得みえのようにそうした家業柄の者を
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
要するに、双方そうほう全く同じ註文です。そこで私達は何事があっても夫婦同時に憤らないという家憲かけんこしらえました。これを今日に至るまで忠実に守っています。独り相撲は取れません。
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)