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気恥
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きは
ふりがな文庫
“
気恥
(
きは
)” の例文
旧字:
氣恥
こう思うと、われわれの
平生
(
へいぜい
)
は、ただ
方便
(
ほうべん
)
を
主
(
しゅ
)
とすることばかりおおくて、かえってこの花前に
気恥
(
きは
)
ずかしいような感じもする。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
そして、ただ
自分
(
じぶん
)
の
野暮
(
やぼ
)
がうらめしく、
悲
(
かな
)
しく、
気恥
(
きは
)
ずかしくなって、
深
(
ふか
)
いため
息
(
いき
)
をつくのでした。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三千代の
言葉
(
ことば
)
は丸で子供の様に無邪気であるけれども、両方の
頬
(
ほゝ
)
は矢つ張り赤くなつてゐる。代助は、此女に斯んな
気恥
(
きは
)
づかしい思ひをさせる、平岡の今の境遇を、甚だ気の毒に思つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
女は、
自分
(
じぶん
)
一人
(
ひとり
)
で
暮
(
く
)
らしてゆけないから
結婚
(
けっこん
)
をしたとも、
気恥
(
きは
)
ずかしくて
申
(
もう
)
されませんでした。
ちょうと三つの石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若者
(
わかもの
)
は、
天女
(
てんにょ
)
のどこまでもやさしく、
正
(
ただ
)
しいのに
感心
(
かんしん
)
しました。そして、
自分
(
じぶん
)
が
悪
(
わる
)
かったのをさとると、こうして
立
(
た
)
っているのさえ、なんとなく
気恥
(
きは
)
ずかしくなったのです。
羽衣物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
少年
(
しょうねん
)
は
気恥
(
きは
)
ずかしい
思
(
おも
)
いがして、
穴
(
あな
)
の
中
(
なか
)
へでも
入
(
はい
)
りたいような
気
(
き
)
がしましたが、
早
(
はや
)
く
温泉場
(
おんせんば
)
へいって、
病気
(
びょうき
)
をなおしてから
働
(
はたら
)
くということを
考
(
かんが
)
えると、
恥
(
は
)
ずかしいのも
忘
(
わす
)
れて
石をのせた車
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いま、
正雄
(
まさお
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
行為
(
こうい
)
に
対
(
たい
)
して、
気恥
(
きは
)
ずかしさを
感
(
かん
)
ぜずにはいられなかったのです。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
お
母
(
かあ
)
さんは、くつ
屋
(
や
)
の
小僧
(
こぞう
)
さんに
対
(
たい
)
して、
心
(
こころ
)
からねぎらっていられました。かね
子
(
こ
)
は、いままで
不平
(
ふへい
)
がましいことをいったのが、なんだか
気恥
(
きは
)
ずかしく
感
(
かん
)
じられて、
顔
(
かお
)
を
赤
(
あか
)
らめました。
風雨の晩の小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
木立
(
こだち
)
は、さすがに、
気恥
(
きは
)
ずかしく
感
(
かん
)
ぜずにはいられなかったのです。
美しく生まれたばかりに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ねこは、こういわれると、さすがに
気恥
(
きは
)
ずかしかった。
小ねこはなにを知ったか
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
恥
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高