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枚挙
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まいきょ
ふりがな文庫
“
枚挙
(
まいきょ
)” の例文
旧字:
枚擧
碧瑠璃園
(
へきるりえん
)
も武蔵を書いているというし、遺墨集も刊行されているし、近年だけの武蔵に関する著述だけでも
枚挙
(
まいきょ
)
に
遑
(
いとま
)
がないといっていい。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
誤って
法網
(
ほうもう
)
に
触
(
ふ
)
れしを、無情にも長く獄窓に
坤吟
(
しんぎん
)
せしむる等、現政府の人民に対し、抑圧なる挙動は、実に
枚挙
(
まいきょ
)
に
遑
(
いとま
)
あらず。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
この類の夢想を計れば
枚挙
(
まいきょ
)
に
遑
(
いとま
)
あらず。みな事の難易と時の長短とを比較せずして、時を計ること寛に過ぎ、事を視ること
易
(
い
)
に過ぎたる罪なり。
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
かの博士が、今日までに発明した超新兵器のかずかずは、文字どおり
枚挙
(
まいきょ
)
に
遑
(
いとま
)
あらず、読者の知って居られるものだけでも十や二十はあるであろう。
戦時旅行鞄:――金博士シリーズ・6――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
事実の骨子はおおむね『幽室文稿』『吉田松陰伝』より得
来
(
きた
)
る。その他参照に
資
(
し
)
したるもの
枚挙
(
まいきょ
)
に
遑
(
いとま
)
あらず。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
古今の浮世絵にして男女相愛の
様
(
さま
)
を描きしもの
枚挙
(
まいきょ
)
に
遑
(
いとま
)
あらず。然れども春信の板画の如く美妙に
看者
(
かんしゃ
)
の空想を
動
(
うごか
)
すものは
稀
(
まれ
)
なり。春信の板画は
布局
(
ふきょく
)
設色
(
せっしょく
)
相共
(
あいとも
)
に単純を極む。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
近世の軍略において、攻城は至難なるものの一として数えらる。我が攻囲軍の死傷多きは怪しむに足らず。この二三ヶ月間に余が知れる将校の城下に
斃
(
たお
)
れたる者は
枚挙
(
まいきょ
)
に
遑
(
いとま
)
あらず。
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
半三郎はこのほかにも幾多の危険に
遭遇
(
そうぐう
)
した。それを一々
枚挙
(
まいきょ
)
するのはとうていわたしの
堪
(
た
)
えるところではない。が、半三郎の日記の中でも最もわたしを驚かせたのは
下
(
しも
)
に掲げる出来事である。
馬の脚
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
蕪村の句の絵画的なる者は
枚挙
(
まいきょ
)
すべきにあらねど、十余句を挙ぐれば
俳人蕪村
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
と安斉先生は三十年昔の下等なものを
枚挙
(
まいきょ
)
した。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
以上
枚挙
(
まいきょ
)
の件々はいずれも
皆
(
みな
)
藩士常禄の
他
(
ほか
)
に得るところのものなれども、
今日
(
こんにち
)
に
至
(
いたり
)
てはかかる無名間接の利益あることなし。藩士の
困迫
(
こんぱく
)
する一の原因なり。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
同様な目にあった公卿の家は
枚挙
(
まいきょ
)
にいとまがない。これらの下手人はもちろん武士でも下級武士の輩だった。主人がやっていることを見て、自分らもやってみたくなるのであろう。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
国貞国芳と並びてこの時代に輩出したる歌川派の画工は
国政
(
くにまさ
)
(文政七年歿、年三十八)
国丸
(
くにまる
)
(文政年間歿、年三十余)
国安
(
くにやす
)
(天保七年歿、年三十余)
国長
(
くになが
)
(文政中歿、年四十三)
国直
(
くになお
)
(安政元年歿、年六十二)等
枚挙
(
まいきょ
)
に
遑
(
いとま
)
あらず。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
豊臣秀吉
(
とよとみひでよし
)
が織田
信孝
(
のぶたか
)
の賊臣
桑田彦右衛門
(
くわたひこえもん
)
の
挙動
(
きょどう
)
を
悦
(
よろこ
)
ばず、不忠不義者、世の
見懲
(
みごら
)
しにせよとて、これを信考の
墓前
(
ぼぜん
)
に
磔
(
はりつけ
)
にしたるがごとき、
是等
(
これら
)
の事例は実に
枚挙
(
まいきょ
)
に
遑
(
いとま
)
あらず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
法性寺
(
ほっしょうじ
)
関白、河原左大臣、宇治の平等院など例は
枚挙
(
まいきょ
)
にいとまもない。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この
外
(
ほか
)
、筆にも
記
(
しる
)
しがたき語風の異同は
枚挙
(
まいきょ
)
に
遑
(
いとま
)
あらず。故に
隔壁
(
かくへき
)
にても人の対話を聞けば、その上士たり、下士たり、商たり、農たるの区別は
明
(
あきらか
)
に知るべし。(風俗を異にす)
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
枚挙
(
まいきょ
)
にいとまがないくらいであった。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
この他、平日にても
普請
(
ふしん
)
といい買物といい、また
払物
(
はらいもの
)
といい、経済の
不始末
(
ふしまつ
)
は諸藩同様、
枚挙
(
まいきょ
)
に
遑
(
いとま
)
あらず。もとより江戸の町人職人の
金儲
(
かねもうけ
)
なれども、その一部分は間接に藩中一般の
賑
(
にぎわい
)
たらざるを得ず。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「吉宗公の御代になっては、そんな例は一つもないが、前代、前々代の綱吉公の頃などには、例は、
枚挙
(
まいきょ
)
にいとまのない程ある。大官の違法、大奥の醜事など、おたがい、闇の見て見ぬ振りに、驚くべきほどな非行も、それなりに済んでおる」
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
凡
(
およ
)
そ是等を
計
(
かぞう
)
れば
枚挙
(
まいきょ
)
に
遑
(
いとま
)
あらず。
〔気品の泉源、智徳の模範〕
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“枚挙”の意味
《名詞》
一つ一つ数え上げること。
(出典:Wiktionary)
枚
常用漢字
小6
部首:⽊
8画
挙
常用漢字
小4
部首:⼿
10画
“枚”で始まる語句
枚
枚方
枚岡
枚折
枚板
枚橋
枚分
枚刷
枚擧
枚頁