“看者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんしゃ25.0%
かんじゃ25.0%
みて25.0%
みるもの25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古今の浮世絵にして男女相愛のさまを描きしもの枚挙まいきょいとまあらず。然れども春信の板画の如く美妙に看者かんしゃの空想をうごかすものはまれなり。春信の板画は布局ふきょく設色せっしょく相共あいともに単純を極む。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかしてひそかにおもう、その立論の旨おおいに古説と同じからざるあるをもって、看者かんじゃ胸中の先入を一洗するにあらずんば、おそらくはその真意の向うところを認めざらんことを。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
われは山に向ふ看者みての間にはさまりて、されながらも、白き石垣もて仕切りたる葡萄圃ぶだうばたけの中なるこみちを登り行きぬ。衆人は先を爭ひて、熔巖の將に到らんとする部落の方へと進めり。
例えば岩や松は看者みるものに一番近い手前のガラスへ描かれ、中景に当る茶店とか人家、中景の雑木ぞうきなどは、中間のガラスへ、遠景の空と山と滝といったものは一番奥のガラスへ描いてあります、なるほど
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)