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東隣
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ひがしどなり
ふりがな文庫
“
東隣
(
ひがしどなり
)” の例文
さうして
東隣
(
ひがしどなり
)
から
借
(
か
)
りて
來
(
き
)
た
蓙
(
ござ
)
が五六
枚
(
まい
)
敷
(
し
)
かれた。それから
土地
(
とち
)
の
習慣
(
しふくわん
)
で
勘次
(
かんじ
)
は
淨
(
きよ
)
めてやつたお
品
(
しな
)
の
死體
(
したい
)
は一
切
(
さい
)
を
近所
(
きんじよ
)
の
手
(
て
)
に
任
(
まか
)
せた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そして和泉橋を南へ渡って、少し東へ
偏
(
かたよ
)
って行く通が、東側は弁慶橋、西側は松枝町になっている。この通の
東隣
(
ひがしどなり
)
の筋は、東側が元柳原町、西側が弁慶橋になっている。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
信仰ある、而して
流石
(
さすが
)
に武士の子らしい
嗜
(
たしなみ
)
です。下曾根さんは私共の
東隣
(
ひがしどなり
)
の墓地に葬られました。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
お
品
(
しな
)
が
表
(
おもて
)
の
大戸
(
おほど
)
を
開
(
あ
)
けさせた
時
(
とき
)
は
日
(
ひ
)
がきら/\と
東隣
(
ひがしどなり
)
の
森
(
もり
)
越
(
ご
)
しに
庭
(
には
)
へ
射
(
さ
)
し
掛
(
か
)
けてきつかりと
日蔭
(
ひかげ
)
を
限
(
かぎ
)
つて
解
(
と
)
け
殘
(
のこ
)
つた
霜
(
しも
)
が
白
(
しろ
)
く
見
(
み
)
えて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
小さな墓場一つ隔てた
東隣
(
ひがしどなり
)
の石山氏の親類だと云う
家
(
うち
)
のおかみが、
莚
(
むしろ
)
を二枚貸してくれ、土瓶の茶や漬物の
丼
(
どんぶり
)
を持て来てくれたので、彼等は莚の上に
座
(
すわ
)
って、持参の握飯を食うた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
然
(
しか
)
し
他
(
た
)
に
方法
(
はうはふ
)
もないので
彼
(
かれ
)
は
地主
(
ぢぬし
)
へ
哀訴
(
あいそ
)
して
小作米
(
こさくまい
)
の
半分
(
はんぶん
)
を
次
(
つぎ
)
の
秋
(
あき
)
まで
貸
(
か
)
して
貰
(
もら
)
つた。
地主
(
ぢぬし
)
は
東隣
(
ひがしどなり
)
の
舊主人
(
きうしゆじん
)
であつたのでそれも
承諾
(
しようだく
)
された。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
東
常用漢字
小2
部首:⽊
8画
隣
常用漢字
中学
部首:⾩
16画
“東”で始まる語句
東
東京
東雲
東風
東山
東寺
東南
東屋
東方
東路