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損
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ぞん
ふりがな文庫
“
損
(
ぞん
)” の例文
「ああ、ばかな
骨
(
ほね
)
おり
損
(
ぞん
)
をしてしまった。」といって、いまいましそうに、もずは、くちばしを
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
でふいていました。
もずとすぎの木
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おふじは腰巻きのぬらし
損
(
ぞん
)
をしてしまったけれど、そのついでに火を起こしたから、鉄瓶の湯が早く煮立った。
水籠
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
伝十郎も
口惜
(
くや
)
しがったが、取り分けて甚七は残念がった。彼は宵の恥辱をすすごうとして、火縄をむやみに振って駈けまわったが、結局くたびれ
損
(
ぞん
)
に終った。
馬妖記
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「そう?」妻は自分の夫もだまされているのだと思ってきまりが悪くなったが、すぐ気を変えて、冷かし半分に、「可哀そうに、貰ったと思ったら、おお
損
(
ぞん
)
をした、わ、ね」
耽溺
(新字新仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
「どうもさっぱり
腑
(
ふ
)
に落ちませんが、おそらく
骨折
(
ほねお
)
り
損
(
ぞん
)
のくたびれもうけでございましょう」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
そこへバラバラと警官と刑事とが駈けつけたので、帆村は間違われて二つ三つ蹴られ
損
(
ぞん
)
をしただけで助かった。彼が手に入れたものは一巻のフィルムだった。それも十六ミリの小さいものだった。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
屋内
酒樽
(
さけだる
)
のあるあらば
極
(
きは
)
めて
妙
(
めう
)
なれども、若し之なくんば
草臥
(
くたび
)
れ
損
(
ぞん
)
なりと、
遂
(
つひ
)
に帰路を
取
(
と
)
りて戸倉に
至
(
いた
)
るに
决
(
けつ
)
す、一帯の
白砂
(
はくさ
)
過
(
す
)
ぎ
了
(
おは
)
れば路は戸倉峠に
連
(
つら
)
なる、峠の
高
(
たか
)
さ凡そ六千呎、
路幅
(
みちはば
)
僅
(
わづ
)
かに一尺
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
させるお
咎
(
とが
)
めもなく切り
徳
(
どく
)
切られ
損
(
ぞん
)
となりました。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
主人
(
しゅじん
)
は、まゆをひそめて、
子細
(
しさい
)
に
鐘
(
かね
)
を
検分
(
けんぶん
)
しましたが、もう
古
(
ふる
)
い
鉄
(
てつ
)
は、ぼろぼろになっていて、なんの
役
(
やく
)
にもたちそうでなく、まったく
自分
(
じぶん
)
の、くたびれ
損
(
ぞん
)
に
終
(
お
)
わったことを
知
(
し
)
りました。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「立てたら骨折り
損
(
ぞん
)
になるからなあ」
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
けっきょく、
男
(
おとこ
)
は、ほねおり
損
(
ぞん
)
に
終
(
お
)
わったわけです。
ある男と無花果
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“損”の意味
《名詞》
(ソン、連濁:ゾン)損失。不利益。
(ソン、連濁:ゾン)労力が無駄になること。
(出典:Wiktionary)
損
常用漢字
小5
部首:⼿
13画
“損”を含む語句
仕損
見損
破損
損傷
死損
出来損
書損
損害
大損
射損
欠損
損所
遣損
出損
毀損
損料
損耗
取損
骨折損
水損
...