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押潰
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おしつぶ
ふりがな文庫
“
押潰
(
おしつぶ
)” の例文
お前の死は僕を
震駭
(
しんがい
)
させた。病苦はあのとき家の
棟
(
むね
)
をゆすぶった。お前の堪えていたものの
巨
(
おお
)
きさが僕の胸を
押潰
(
おしつぶ
)
した。
鎮魂歌
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
一方
(
いつぱう
)
が
廣庭
(
ひろには
)
を
圍
(
かこ
)
んだ
黒板塀
(
くろいたべい
)
で、
向側
(
むかうがは
)
が
平家
(
ひらや
)
の
押潰
(
おしつぶ
)
れても、
一二尺
(
いちにしやく
)
の
距離
(
きより
)
はあらう、
其
(
そ
)
の
黒塀
(
くろべい
)
に
眞俯向
(
まうつむ
)
けに
取
(
と
)
り
縋
(
すが
)
つた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それから今近衛公爵の御話の通り
離間中傷
(
りかんちゅうしょう
)
、これがその間に乗じ種々の外道のために悪魔のために、この東京専門学校は一時
押潰
(
おしつぶ
)
されるところであった。
学問の独立と東京専門学校の創立
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
それを
押潰
(
おしつぶ
)
そうとするし、生活の内容に依って自分自身の型を造ろうと云う人は、それに反抗すると云うような場合が大変ありはしないかと思うのです。
中味と形式
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大きい蟻は車輪の如くにまはす運動を繰返して小さい蟻を
押潰
(
おしつぶ
)
さうとするが、小さい蟻はそれに任せて置いて、一時死んだやうになるが、死んでは居ない。
三年
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
危ないドブ板を踏むと、奥からは
押潰
(
おしつぶ
)
されたような声、平次は、さすがにギョッとして立止まります。
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
けれども英雄豪傑となる原素を含んでいる者を
押潰
(
おしつぶ
)
して、平凡的普通に教育する教育は、これまた教育の目的に
背
(
そむ
)
くものであって、それだけの要素を含んでいるものは
今世風の教育
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
腰骨のあたりを
押潰
(
おしつぶ
)
されて……。彼は唇まで紙のように白くなり、歯をくいしばっていた。真沙は悲鳴をあげて、小間使と下女の名を呼びながら伊助の側へ膝をついた。
柘榴
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
桃配りという名は、家康が桃を配ったからだというのは道庵一流のヨタだが、この地点に徳川家康が百練千磨の
麾下
(
きか
)
の軍勢を押据えて、西軍を
押潰
(
おしつぶ
)
したという史蹟は争えないものがあるのです。
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
彼は
押潰
(
おしつぶ
)
されたように、へたへたと雪の中に倒れてしまった。
四十八人目
(新字新仮名)
/
森田草平
(著)
碎
(
くだ
)
かれけれども主税之助がなせる
所爲
(
しよゐ
)
悉皆
(
こと/″\く
)
宜
(
よろ
)
しからざるに付甚だ
口惜
(
くちをし
)
き事に思はれ又
家來
(
けらい
)
山口惣右衞門
伴
(
ばん
)
佐
(
すけ
)
十郎建部郷右衞門の三人の
忠臣
(
ちうしん
)
の
志操
(
こゝろざし
)
深しと雖も主人主税之助が
所爲
(
しよゐ
)
に
押潰
(
おしつぶ
)
され渠等三人の
忠志
(
ちうし
)
は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
この六月に咲く赤い
花弁
(
はなびら
)
の上に
押潰
(
おしつぶ
)
して
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
と
横薙
(
よこなぎ
)
、
刃
(
やいば
)
が抜けると、そのもの、長髪をざっと
捌
(
さば
)
く。
驚破
(
すわ
)
天窓
(
あたま
)
から
押潰
(
おしつぶ
)
すよと、思うに
肖
(
に
)
ず、
二丈
(
ふたたけ
)
ばかりの仙人先生、ぐしゃと
挫
(
ひし
)
げて、ぴしゃりとのめずる。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
朝からの不安と緊張が、並大抵でないことは知っておりますが、それにしても、店中に
漲
(
みなぎ
)
る不気味な——
押潰
(
おしつぶ
)
されたような息苦しい騒ぎは容易のことではありません。
銭形平次捕物控:073 黒い巾着
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
危ないドブ板を
踏
(
ふ
)
むと、奧からは
押潰
(
おしつぶ
)
されたやうな聲。平次は、さすがにギヨツとして立止ります。
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
(何しとる、うむ、)と
押潰
(
おしつぶ
)
すように云います。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
押
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
潰
常用漢字
中学
部首:⽔
15画
“押”で始まる語句
押
押入
押籠
押込
押立
押被
押付
押戴
押遣
押上