“横薙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よこな66.7%
よこなぎ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
梅津宗三は、ひとりを横薙よこなぎに太刀で払い、また一人をあざやかに仆して、味方の方へ、何か大声でわめきながら駈けていった。おそらくは
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あわや松浦の運命終れりと見えたる時、彼も九州第一の名を取った剛の者、よろよろとよろけせかれながら、横薙よこなぎに払った竹刀が、鬼歓の胴を一本!
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
横薙よこなぎやいばが抜けると、そのもの、長髪をざっとさばく。驚破すわ天窓あたまから押潰おしつぶすよと、思うにず、二丈ふたたけばかりの仙人先生、ぐしゃとひしげて、ぴしゃりとのめずる。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
戞然かつぜんと火の匂いを発して五合六合——二つの木剣が縄によじれて見えるばかり激しく打ち合った間髪、エヤッと五体を絞った重蔵の気合い鋭く横薙よこなぎに捨てた真蔭の玄妙。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)