“よこな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
横撫43.8%
横薙37.5%
横舐12.5%
横撲6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔つきが非常にかわいくて、まゆのほのかに伸びたところ、子供らしく自然に髪が横撫よこなでになっている額にも髪の性質にも、すぐれた美がひそんでいると見えた。
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
あわや松浦の運命終れりと見えたる時、彼も九州第一の名を取った剛の者、よろよろとよろけせかれながら、横薙よこなぎに払った竹刀が、鬼歓の胴を一本!
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
と、突立つッたったまま、にがい顔、渋い顔、切ない顔、甘い顔、酔ってけた青い顔をしていた。が、頬へたらたらと垂れかかった酒のしずくを、横舐よこなめに、舌打して
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
雪は小止みにはなったけれど嵐はいよいよ勢いを加え、横撲よこなぐりに襲って来る。寒気は文字通り凛冽りんれつである。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)