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恥辱
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はぢ
ふりがな文庫
“
恥辱
(
はぢ
)” の例文
パリスどのと
祝言
(
しうげん
)
するよりも
寧
(
いっ
)
そ
自害
(
じがい
)
せうと
程
(
ほど
)
の
逞
(
たくま
)
しい
意志
(
こゝろざし
)
がおりゃるなら、いゝやさ、
恥辱
(
はぢ
)
を
免
(
まぬか
)
れうために
死
(
し
)
なうとさへお
爲
(
し
)
やるならば
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
さはいへこれこれでと打明けむは、いかに叔父甥の間柄とはいへ、夫の
恥辱
(
はぢ
)
となる事と思へばそれもいはれず。ただ責めを己れ一身に帰して
心の鬼
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
『
畜生奴
(
ちくしやうめ
)
! 到頭白状させてやつた。』恁う彼は口に出して言つて見た。が、矢張彼は女から享けた拒絶の
恥辱
(
はぢ
)
を、全く打消すことが出来なかつた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
恥辱
(
はぢ
)
と
恐怖
(
おそれ
)
とに
弱
(
よわ
)
きものの
聲
(
こゑ
)
をも
得立
(
えた
)
てず、
傷
(
いた
)
み、
悲
(
かなし
)
み、
泣
(
な
)
ける
容
(
かたち
)
、
粧
(
よそほ
)
はざるに
愁眉
(
しうび
)
、
泣粧
(
きふしやう
)
。
柳腰
(
りうえう
)
鞭
(
むち
)
に
折
(
くじ
)
けては
折要歩
(
せつえうほ
)
を
苦
(
くる
)
しみ、
金釵
(
きんさい
)
地
(
ち
)
に
委
(
ゐ
)
しては
墮馬髻
(
だばきつ
)
を
顯實
(
けんじつ
)
す。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此世の中から見放された十兵衞は生きて居るだけ
恥辱
(
はぢ
)
をかく
苦悩
(
くるしみ
)
を受ける、ゑゝいつその事塔も倒れよ暴風雨も此上烈しくなれ、少しなりとも彼塔に損じの出来て呉れよかし
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
あの
狂氣
(
きちがひ
)
のやうに
立騷
(
たちさわ
)
いで
居
(
を
)
る
多人數
(
たにんずう
)
の
間
(
あひだ
)
を
分
(
わ
)
けて、
此
(
この
)
柔弱
(
かよわ
)
き
夫人
(
ふじん
)
と
少年
(
せうねん
)
とを
安全
(
あんぜん
)
に
端艇
(
たんてい
)
に
送込
(
おくりこ
)
む
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
やう? あゝ
人間
(
にんげん
)
はいざと
云
(
い
)
ふ
塲合
(
ばあひ
)
には、
恥辱
(
はぢ
)
も
名譽
(
めいよ
)
もなく、
斯
(
か
)
く
迄
(
まで
)
生命
(
いのち
)
の
惜
(
を
)
しい
者
(
もの
)
かと
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
泣きたいやうな、それほど我は腑の無い
奴
(
やつ
)
か、恥をも知らぬ
奴
(
やつこ
)
と見ゆる歟、
自己
(
おのれ
)
が為たる仕事が
恥辱
(
はぢ
)
を受けてものめ/\面押拭ふて自己は生きて居るやうな男と我は見らるゝ歟
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
のつそりでも
恥辱
(
はぢ
)
は知つて居ります、と底力味ある
楔
(
くさび
)
を打てば、中〻見事な一言ぢや、忘れぬやうに
記臆
(
おぼ
)
えて居やうと、釘をさしつゝ恐ろしく睥みて後は物云はず、頓て忽ち立ち上つて
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
“恥辱”の意味
《名詞》
恥 辱(ちじょく)
恥。辱しめ。不名誉なこと。
(出典:Wiktionary)
恥
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
辱
常用漢字
中学
部首:⾠
10画
“恥辱”で始まる語句
恥辱日