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後藤
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ごとう
ふりがな文庫
“
後藤
(
ごとう
)” の例文
あまりの事に人々出す言葉を知らざりき。倶楽部員は二郎の安全を祝してみな散じゆき、事務室に居残りしは幹事
後藤
(
ごとう
)
のみとなりぬ。
おとずれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
岩倉大使一行の帰朝、征韓論の破裂、政府の分裂、西郷以下多くの薩人の帰国、参議
副島
(
そえじま
)
、
後藤
(
ごとう
)
、
板垣
(
いたがき
)
、
江藤
(
えとう
)
らの辞表奉呈はその結果であった。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
添
(
そへ
)
て差上申べしと云ければ後藤始め大いに悦び夫は何よりの幸ひ何分頼むと有りけるに八五郎は
後藤
(
ごとう
)
并
(
ならび
)
に夫婦の者の
素性
(
すじやう
)
を
委
(
くは
)
しく書状に
認
(
したゝ
)
め是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
後藤
(
ごとう
)
男爵が少年のころ、何かの折りに、
岩倉公
(
いわくらこう
)
の前に
召
(
め
)
され、菓子を
饗
(
もてな
)
された。地方からポット
出
(
で
)
の男は
怯
(
お
)
めず
臆
(
おく
)
せず、その席上でムシャムシャと菓子を食った。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「徳右衞門は千兩箱を五つとも開けて、上側をザクザクすくひ上げて見せたらう。あの小判が、皆んな
後藤
(
ごとう
)
の書き判(
花押
(
くわあふ
)
)のある表側だつたことをお前は知つて居るか」
銭形平次捕物控:273 金の番
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
江戸大奥お出入り、お手当米二百石、
後藤
(
ごとう
)
縫之介
(
ぬいのすけ
)
と、名字帯刀までお許しの呉服師だ。
右門捕物帖:34 首つり五人男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
馬鹿にされております、意気地のない
奴
(
やつ
)
でござります、
虚誕
(
うそ
)
はなかなか申しませぬ、お上人様、大工はできます、
大隅流
(
おおすみりゅう
)
は
童児
(
こども
)
の時から、
後藤
(
ごとう
)
立川
(
たてかわ
)
二ツの流義も
合点
(
がてん
)
致しておりまする、させて
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
然れども欧洲人はなほいまだ光琳の
蒔絵
(
まきえ
)
、春信の
錦絵
(
にしきえ
)
、
整珉
(
せいみん
)
の銅器、
後藤
(
ごとう
)
の
目貫
(
めぬき
)
等については全く知る所なかりしが、維新の戦禍に際してこれらの古美術品一時に流出するやゴンクウル、ブュルチー
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
(改造社俳句講座第七巻、
後藤
(
ごとう
)
氏「フランスの俳諧詩」参照)
俳諧の本質的概論
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
「
後藤
(
ごとう
)
先生です」
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
取替
(
とりかは
)
せしに
後藤
(
ごとう
)
平
(
へい
)
四郎と申名の下に
捺
(
おし
)
たる
印形
(
いんぎやう
)
は幸之進の實印に
相違
(
さうゐ
)
なく然れども
夫
(
それ
)
ばかりにて
定
(
さだ
)
め
難
(
がた
)
しと
存
(
ぞんじ
)
茶屋
(
ちやや
)
へ
參
(
まゐ
)
り
腰
(
こし
)
の物を
改
(
あらた
)
め見候に
本夫
(
をつと
)
の
脇差
(
わきざし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
一石橋
(
いっこくばし
)
の呉服
後藤
(
ごとう
)
だよ。この絹糸をようみろい。江戸にかずかず名代はあるが、呉服後藤に碁は本因坊、五丁町には御所桜と手まりうたにもある呉服後藤だ。ただの呉服屋じゃねえ。
右門捕物帖:34 首つり五人男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
聞
(
きゝ
)
其
(
そ
)
は
不屆
(
ふとゞき
)
なる
奴輩
(
やつばら
)
なり
其許
(
そのもと
)
若年にして今の働き
勿々
(
なか/\
)
凡人
(
ぼんじん
)
の業とは思はれず天晴農民の
悴
(
せがれ
)
には
珍
(
めづら
)
しき者なり某しは豐後府内の浪人にて
後藤
(
ごとう
)
五左衞門
秀盛入道
(
ひでもりにふだう
)
と
號
(
いひ
)
無刀流の劔術を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
藤
常用漢字
中学
部首:⾋
18画
“後藤”で始まる語句
後藤宙外
後藤彫
後藤新平
後藤象二郎
後藤象次郎
後藤祐乗
後藤宗乘
後藤半四郎
後藤三右衛門
後藤君