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山蟻
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やまあり
ふりがな文庫
“
山蟻
(
やまあり
)” の例文
はッとしながら、玉を抱いた
逆上
(
のぼ
)
せ加減で、おお、
山蟻
(
やまあり
)
が
這
(
は
)
ってるぞ、と
真白
(
まっしろ
)
な
咽喉
(
のど
)
の下を手で
払
(
はた
)
くと、何と、小さな
黒子
(
ほくろ
)
があったんでしょう。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
紫色の紋のある美しい
蝶
(
ちょう
)
が五、六羽、蜂が二種類、
金亀子
(
こがねむし
)
のような
甲虫
(
こうちゅう
)
が一種、そのほかに、大きな
山蟻
(
やまあり
)
や
羽蟻
(
はあり
)
もいる。
柿の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
詩経
(
しきやう
)
には
男子
(
だんし
)
の
祥
(
しやう
)
とし、或は
六雄将軍
(
りくゆうしやうぐん
)
の名を
得
(
え
)
たるも
義獣
(
ぎじう
)
なればなるべし。
夏
(
なつ
)
は
食
(
しよく
)
をもとむるの
外
(
ほか
)
山蟻
(
やまあり
)
を
掌中
(
てのひら
)
に
擦着
(
すりつけ
)
、
冬
(
ふゆ
)
の
蔵蟄
(
あなごもり
)
にはこれを
䑜
(
なめ
)
て
飢
(
うゑ
)
を
凌
(
しの
)
ぐ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
忽
(
たちま
)
ち毒汁の泡の上には、無数の
山蟻
(
やまあり
)
の死骸が浮き上った。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
山蟻
(
やまあり
)
が驚いて四方に散った。
怪異黒姫おろし
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
雪中に
穴居
(
けつきよ
)
するは
熊
(
くま
)
のみなり。熊は手に
山蟻
(
やまあり
)
をすりつけ、これをなめて
穴居
(
けつきよ
)
の
食
(
しよく
)
とするよしいひつたふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
お
前様
(
めえさま
)
が
温泉
(
ゆ
)
の
宿
(
やど
)
で
見
(
み
)
さしつけな、
囲炉裡
(
ゐろり
)
の
自在留
(
じざいどめ
)
のやうな
奴
(
やつ
)
さ、
山蟻
(
やまあり
)
が
這
(
は
)
ふやうに、ぞろ/\
歩行
(
ある
)
く。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
男子はアダム以前の丸裸、婦人は
浴衣
(
ゆかた
)
の
紐帯
(
ひもおび
)
であったと思う。海岸に売店一つなく、太平洋の真中から吹いて来る
無垢
(
むく
)
の潮風がいきなり松林に吹き込んでこぼれ落ちる針葉の雨に
山蟻
(
やまあり
)
を驚かせていた。
海水浴
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
雪中に
穴居
(
けつきよ
)
するは
熊
(
くま
)
のみなり。熊は手に
山蟻
(
やまあり
)
をすりつけ、これをなめて
穴居
(
けつきよ
)
の
食
(
しよく
)
とするよしいひつたふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
又無数の
山蟻
(
やまあり
)
が谷の中を
歩行
(
ある
)
く
跫音
(
あしおと
)
のようである。
三尺角
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
又
(
また
)
無數
(
むすう
)
の
山蟻
(
やまあり
)
が
谷
(
たに
)
の
中
(
なか
)
を
歩行
(
ある
)
く
跫音
(
あしおと
)
のやうである。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
(だって、
山蟻
(
やまあり
)
の
附着
(
くッつ
)
いた
身体
(
からだ
)
ですもの。)
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
蟻
漢検準1級
部首:⾍
19画
“山”で始まる語句
山
山家
山路
山羊
山茶花
山間
山中
山谷
山毛欅
山車