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寐間着
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ねまき
ふりがな文庫
“
寐間着
(
ねまき
)” の例文
さりとて
其夜
(
そのよ
)
は
寐
(
ね
)
らるヽところならず、
強
(
し
)
ひて
床
(
とこ
)
へは
入
(
い
)
りしものヽ
寐間着
(
ねまき
)
も
着
(
き
)
かへず
横
(
よこ
)
にもならず、さてつく/″\と
考
(
かんが
)
へれば
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
晝間
(
ひるま
)
の
樣々
(
さま/″\
)
が
浮
(
う
)
かびて
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
糸織
(
いとをり
)
のなへたるにふらんねるを
重
(
かさ
)
ねし
寐間着
(
ねまき
)
の
小袖
(
こそで
)
めさせかへ、いざ
御就蓐
(
おやすみ
)
と
手
(
て
)
をとりて
助
(
たす
)
ければ、
何
(
なに
)
其樣
(
そのやう
)
に
醉
(
ゑ
)
ふては
居
(
い
)
ないと
仰
(
おつ
)
しやつて、
滄浪
(
よろめき
)
ながら
寐間
(
ねま
)
へと
入給
(
いりたま
)
ふ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
足
(
あし
)
を
運
(
はこ
)
び
給
(
たま
)
はゞ
忍
(
しの
)
ぶが
岡
(
おか
)
の
緑樹
(
りよくじゆ
)
の
朝
(
あさ
)
つゆ、
寐間着
(
ねまき
)
のまゝにも
踏
(
ふ
)
み
給
(
たま
)
ふべし、
螢名所
(
ほたるめいしよ
)
の
田畑
(
たばた
)
も
近
(
ちか
)
かり、
只
(
たゞ
)
天王寺
(
てんわうじ
)
の
近
(
ちか
)
き
爲
(
ため
)
に、
蚊
(
か
)
はあまり
少
(
すく
)
なからねど、
吹
(
ふ
)
き
拂
(
はら
)
ふに
足
(
た
)
る
風
(
かげ
)
十分
(
じふゞん
)
なり
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
押入れ探ぐつて何やらの小風呂敷
取出
(
とりいだ
)
し、これはこの子の
寐間着
(
ねまき
)
の
袷
(
あはせ
)
、はらがけと三尺だけ貰つて行まする、御酒の上といふでもなければ、
醒
(
さ
)
めての思案もありますまいけれど
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
押入
(
おしい
)
れ
探
(
さ
)
ぐつて
何
(
なに
)
やらの
小風呂敷
(
こぶろしき
)
取出
(
とりいだ
)
し、これは
此子
(
このこ
)
の
寐間着
(
ねまき
)
の
袷
(
あはせ
)
、はらがけと三
尺
(
じやく
)
だけ
貰
(
もら
)
つて
行
(
ゆき
)
まする、
御酒
(
ごしゆ
)
の
上
(
うへ
)
といふでもなければ、
醒
(
さ
)
めての
思案
(
しあん
)
もありますまいけれど、よく
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
て
下
(
くだ
)
され
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
寐
漢検1級
部首:⼧
12画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
着
常用漢字
小3
部首:⽬
12画
“寐間”で始まる語句
寐間