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やすのすけ
ふりがな文庫
“
安之助
(
やすのすけ
)” の例文
安之助
(
やすのすけ
)
は
忙
(
いそ
)
がしいとかで、一
時間
(
じかん
)
足
(
た
)
らず
話
(
はな
)
して
歸
(
かへ
)
つて
行
(
い
)
つたが、
小六
(
ころく
)
の
所置
(
しよち
)
に
就
(
つい
)
ては、
兩人
(
りやうにん
)
の
間
(
あひだ
)
に
具體的
(
ぐたいてき
)
の
案
(
あん
)
は
別
(
べつ
)
に
出
(
で
)
なかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
二歳の誕生を迎える
安之助
(
やすのすけ
)
が、柿をいれた青竹の小さな籠を背にして、よちよちとあるく姿は考えるだけでも愛らしくたのしいものだった。——どうか一つでもよいから残って
呉
(
く
)
れるとよい。
日本婦道記:箭竹
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
專門上
(
せんもんじやう
)
の
知識
(
ちしき
)
のない
小六
(
ころく
)
が、
精密
(
せいみつ
)
な
返答
(
へんたふ
)
をし
得
(
う
)
る
筈
(
はず
)
は
無論
(
むろん
)
なかつた。
彼
(
かれ
)
はたゞ
安之助
(
やすのすけ
)
から
聞
(
き
)
いた
儘
(
まゝ
)
を、
覺
(
おぼ
)
えてゐる
限
(
かぎ
)
り
念
(
ねん
)
を
入
(
い
)
れて
説明
(
せつめい
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
叔母
(
をば
)
は
自分
(
じぶん
)
の
云
(
い
)
ふ
通
(
とほ
)
りが、
宗助
(
そうすけ
)
に
本當
(
ほんたう
)
と
受
(
う
)
けられないのを
氣
(
き
)
にする
樣
(
やう
)
に、
安之助
(
やすのすけ
)
から
持
(
も
)
ち
出
(
だ
)
した
資本
(
しほん
)
の
高
(
たか
)
迄
(
まで
)
話
(
はな
)
した。それは五千
圓
(
ゑん
)
程
(
ほど
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
佐伯
(
さえき
)
の叔母も
安之助
(
やすのすけ
)
もその後とんと
宗助
(
そうすけ
)
の
宅
(
うち
)
へは見えなかった。宗助は
固
(
もと
)
より
麹町
(
こうじまち
)
へ行く余暇を
有
(
も
)
たなかった。またそれだけの興味もなかった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
彼は
昔
(
むか
)
し叔父の家にいた時、
安之助
(
やすのすけ
)
といっしょになって、自分の部屋の
唐紙
(
からかみ
)
を張り替えた経験がある。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
叔母と
安之助
(
やすのすけ
)
はまだ生きているが、生きている間に打ち解けた
交際
(
つきあい
)
はできないほど、もう冷淡の日を重ねてしまった。今年はまだ歳暮にも行かなかった。
向
(
むこう
)
からも来なかった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
安
常用漢字
小3
部首:⼧
6画
之
漢検準1級
部首:⼃
4画
助
常用漢字
小3
部首:⼒
7画
“安”で始まる語句
安
安堵
安心
安房
安全
安芸
安穏
安土
安否
安宅