“やすのすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
安之助75.0%
易之助25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
專門上せんもんじやう知識ちしきのない小六ころくが、精密せいみつ返答へんたふをしはず無論むろんなかつた。かれはたゞ安之助やすのすけからいたまゝを、おぼえてゐるかぎねんれて説明せつめいした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
叔母をば自分じぶんとほりが、宗助そうすけ本當ほんたうけられないのをにするやうに、安之助やすのすけからした資本しほんたかまではなした。それは五千ゑんほどであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
太田屋の騷ぎの中で、一番落着いてゐるのは主人の易之助やすのすけでした。四十五六の立派な人柄、體度もさすがに悠揚として居ります。
北見の三五郎の隣りの家といふのは、この土地でたつた一軒の大きな酒屋で、それが地主でもあり、金持でもあり、太田屋易之助やすのすけといふ好い男でした。
主人の易之助やすのすけは、大手を擴げないばかりに子分達の前に立ちふさがるのです。その後ろにはワナワナと顫へて立つてゐる、内儀のお縫と、先妻の娘、お梅。