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女夫
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めをと
ふりがな文庫
“
女夫
(
めをと
)” の例文
こは
決
(
け
)
して宮の冷淡ならざるを証するに足らざるなり、
故
(
ゆゑ
)
は、この
女夫
(
めをと
)
の
出入
(
しゆつにゆう
)
に握手するは、夫の始より命じて習せし
躾
(
しつけ
)
なるをや。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
船へ
這
(
は
)
ひ上がるとすぐお茶屋に送り込まれ、濡れた
裝束
(
しやうぞく
)
を脱いで、一と風呂温まり、
賑
(
にぎ
)
やかに
囃
(
はや
)
し乍ら改めて
女夫
(
めをと
)
の盃といふ寸法になつて居たんで
銭形平次捕物控:295 万両息子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
いかで
見
(
み
)
むとて
寢
(
ね
)
もやらず、
美
(
うつく
)
しき
懷
(
ふところ
)
より、かしこくも
密
(
そ
)
と
見參
(
みまゐ
)
らすれば、
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
に
尚
(
な
)
ほ
女夫
(
めをと
)
雛
(
びな
)
の
微笑
(
ほゝゑ
)
み
給
(
たま
)
へる。それも
夢
(
ゆめ
)
か、
胡蝶
(
こてふ
)
の
翼
(
つばさ
)
を
櫂
(
かい
)
にして、
桃
(
もゝ
)
と
花菜
(
はなな
)
の
乘合
(
のりあひ
)
船
(
ぶね
)
。
月令十二態
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
書けと仰しやれば起證でも誓紙でもお好み次第さし上ませう、
女夫
(
めをと
)
やくそくなどと言つても
此方
(
こち
)
で破るよりは先方樣の性根なし、主人もちなら主人が
怕
(
こは
)
く親もちなら親の言ひなり
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
都の
公家衆
(
くげしゆ
)
に奉公したもの、縁あつてこの夜叉王と
女夫
(
めをと
)
になり、あづまへ流れ下つたが、育ちが育ちとて氣位高く、職人風情に連れ添うて、一生むなしく朽ち果るを悔みながらに世を終つた。
修禅寺物語
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
他
(
ひと
)
は
如何
(
いか
)
にとも
為
(
せ
)
よ、吾身は如何にとも成らば成れと互に咎めざる
心易
(
こころやす
)
さを
偸
(
ぬす
)
みて、
異
(
あやし
)
き
女夫
(
めをと
)
の契を
繋
(
つな
)
ぐにぞありける。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
暫らく經つて、香之助とお袖が
女夫
(
めをと
)
になり、田島屋の後は無事に立ちました。その頃八五郎が
銭形平次捕物控:275 五月人形
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
書けと
仰
(
おつ
)
しやれば起証でも誓紙でもお好み次第さし上ませう、
女夫
(
めをと
)
やくそくなどと言つても
此方
(
こち
)
で破るよりは
先方様
(
さきさま
)
の性根なし、主人もちなら主人が
怕
(
こわ
)
く親もちなら親の言ひなり
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
書
(
か
)
けと
仰
(
おつ
)
しやれば
起證
(
きせう
)
でも
誓紙
(
せいし
)
でもお
好
(
この
)
み
次第
(
しだい
)
さし
上
(
あげ
)
ませう、
女夫
(
めをと
)
やくそくなどと
言
(
い
)
つても
此方
(
こち
)
で
破
(
やぶ
)
るよりは
先方樣
(
さきさま
)
の
性根
(
せうね
)
なし、
主人
(
しゆじん
)
もちなら
主人
(
しゆじん
)
が
怕
(
こわ
)
く
親
(
おや
)
もちなら
親
(
おや
)
の
言
(
い
)
ひなり
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これ
素
(
もと
)
より
仇
(
あだ
)
なる恋にはあらで、
女夫
(
めをと
)
の
契
(
ちぎり
)
を望みしなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
女
常用漢字
小1
部首:⼥
3画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“女夫”で始まる語句
女夫雛
女夫中
女夫仲
女夫松
女夫枕
女夫滝
女夫瀧
女夫猿
女夫餅
女夫鴉