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向島
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むかふじま
ふりがな文庫
“
向島
(
むかふじま
)” の例文
感歓
(
かんくわん
)
極
(
き
)
まりて涙に
咽
(
むせ
)
ばれしもあるべし、人を
押分
(
おしわ
)
くるやうにして
辛
(
から
)
く車を
向島
(
むかふじま
)
までやりしが、
長命寺
(
ちやうめいじ
)
より四五
間
(
けん
)
の
此方
(
こなた
)
にて
早
(
は
)
や
進
(
すゝむ
)
も
引
(
ひく
)
もならず
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
何
(
ど
)
うかしたかと
氣遣
(
きづか
)
ひて
問
(
と
)
へば、
俄
(
にはか
)
に
氣分
(
きぶん
)
が
勝
(
すぐ
)
れませぬ、
私
(
わたし
)
は
向島
(
むかふじま
)
へ
行
(
ゆ
)
くのは
廢
(
や
)
めて、
此處
(
こゝ
)
から
直
(
す
)
ぐに
歸
(
かへ
)
りたいと
思
(
おも
)
ひます、
貴郎
(
あなた
)
はゆるりと
御覽
(
ごらん
)
なりませ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我
(
わ
)
が
朝日新聞社員
(
あさひしんぶんしやゐん
)
横川勇次氏
(
よこかはゆうじし
)
を送らんと、
朝
(
あさ
)
未明
(
まだき
)
に
起
(
おき
)
出
(
いで
)
て、
顔
(
かほ
)
洗
(
あら
)
ふ
間
(
ま
)
も心せはしく車を
急
(
いそが
)
せて
向島
(
むかふじま
)
へと
向
(
むか
)
ふ、
常
(
つね
)
にはあらぬ
市中
(
しちう
)
の
賑
(
にぎ
)
はひ、三々五々
勇
(
いさ
)
ましげに
語
(
かた
)
り
合
(
あ
)
ふて
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
去年
向島
(
むかふじま
)
の花見の時女房づくりして丸髷に結つて朋輩と共に遊びあるきしに土手の茶屋であの子に逢つて、これ/\と聲をかけしにさへ私の若く成しに呆れて、お母さんでござりますかと驚きし樣子
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
去年
向島
(
むかふじま
)
の花見の時女房づくりして
丸髷
(
まるまげ
)
に結つて
朋輩
(
ほうばい
)
と共に遊びあるきしに土手の茶屋であの子に逢つて、これこれと声をかけしにさへ私の若く
成
(
なり
)
しに
呆
(
あき
)
れて、お
母
(
つか
)
さんでござりますかと驚きし様子
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
去年
(
きよねん
)
向島
(
むかふじま
)
の
花見
(
はなみ
)
の
時
(
とき
)
女房
(
にようぼう
)
づくりして
丸髷
(
まるまげ
)
に
結
(
ゆ
)
つて
朋輩
(
ほうばい
)
と
共
(
とも
)
に
遊
(
あそ
)
びあるきしに
土手
(
どて
)
の
茶屋
(
ちやゝ
)
であの
子
(
こ
)
に
逢
(
あ
)
つて、これ/\と
聲
(
こゑ
)
をかけしにさへ
私
(
わたし
)
の
若
(
わか
)
く
成
(
なり
)
しに
呆
(
あき
)
れて、お
母
(
つか
)
さんでござりますかと
驚
(
おどろ
)
きし
樣子
(
やうす
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
島
常用漢字
小3
部首:⼭
10画
“向島”で始まる語句
向島百花園