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凍
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こゞえ
ふりがな文庫
“
凍
(
こゞえ
)” の例文
春庵は五十三駅を過ぐる間、特に若党一人をして慈姑を保護せしめ、昼は水を
澆
(
そゝ
)
ぎ、夜は
凍
(
こゞえ
)
を防いで、生ながら致すことを得たのである。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
袖襟
(
そでえり
)
へ雪を吹入れて
全身
(
みうち
)
凍
(
こゞえ
)
て
息
(
いき
)
もつきあへず、大風四面よりふきめぐらして雪を
渦
(
うづ
)
に
巻揚
(
まきあぐ
)
る、是を雪国にて雪吹といふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
去年
(
きよねん
)
の
夏頃
(
なつごろ
)
から
此
(
こ
)
の
稼場
(
かせぎば
)
に
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
せ
初
(
はじ
)
め、
川風
(
かはかぜ
)
の
身
(
み
)
に
浸
(
し
)
む
秋
(
あき
)
も
早
(
はや
)
く
過
(
す
)
ぎ、
手袋
(
てぶくろ
)
した
手先
(
てさき
)
も
凍
(
こゞえ
)
るやうな
冬
(
ふゆ
)
になつても
毎夜
(
まいよ
)
休
(
やす
)
まずに
出
(
で
)
て
来
(
く
)
るので、
今
(
いま
)
では
女供
(
をんなども
)
の
中
(
なか
)
でも一
番
(
ばん
)
古顔
(
ふるがほ
)
になつてゐる。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
袖襟
(
そでえり
)
へ雪を吹入れて
全身
(
みうち
)
凍
(
こゞえ
)
て
息
(
いき
)
もつきあへず、大風四面よりふきめぐらして雪を
渦
(
うづ
)
に
巻揚
(
まきあぐ
)
る、是を雪国にて雪吹といふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
時しも
寒気
(
かんき
)
肌
(
はだへ
)
を
貫
(
つらぬ
)
くをりふしなれば、
凍
(
こゞえ
)
も
死
(
し
)
すべきありさま也。ふたおやはさら也人々もはじめてそれと知り、
実
(
げ
)
にもとてみな/\おなじく水を
浴
(
あび
)
ていのりけり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
夫
(
をつと
)
は
簑笠
(
みのかさ
)
を吹とられ、
妻
(
つま
)
は
帽子
(
ばうし
)
を
吹
(
ふき
)
ちぎられ、
髪
(
かみ
)
も吹みだされ、
咄嗟
(
あはや
)
といふ
間
(
ま
)
に
眼口
(
めくち
)
襟袖
(
えりそで
)
はさら也、
裾
(
すそ
)
へも雪を吹いれ、
全身
(
ぜんしん
)
凍
(
こゞえ
)
呼吸
(
こきう
)
迫
(
せま
)
り
半身
(
はんしん
)
は
已
(
すで
)
に雪に
埋
(
う
)
められしが
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
凍
常用漢字
中学
部首:⼎
10画
“凍”を含む語句
凍死
冷凍
凍結
凍傷
凍雪
下凍
凍豆腐
夕凍
凍土
凝凍
凍着
凍原
朝凍
凍上
凍蝶
凍天
上凍
冷凍球
凍雲
霜凍
...