“こゞえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
低声50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刑事のきっとした声に、思わず立止った信造の耳に、望月刑事は低声こゞえでいった。
青服の男 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
はいわたくしでございますと低声こゞえでいいましたわい、まア粂之助よう来ておくれた、はいようようの事で忍んで参りました、お前に逢いとうて逢いとうてどうもならぬであった、わたいも逢いとうてならぬから
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
去年きよねん夏頃なつごろから稼場かせぎば姿すがたはじめ、川風かはかぜあきはやぎ、手袋てぶくろした手先てさきこゞえるやうなふゆになつても毎夜まいよやすまずにるので、いまでは女供をんなどもなかでも一ばん古顔ふるがほになつてゐる。
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
袖襟そでえりへ雪を吹入れて全身みうちこゞえいきもつきあへず、大風四面よりふきめぐらして雪をうづ巻揚まきあぐる、是を雪国にて雪吹といふ。