“こごえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
低声87.3%
小声9.6%
1.8%
微声0.6%
低聲0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからかれこれ一時間も引き留められたが、いとまを告げる時、お作は低声こごえで、「お産の時、きっと来て下さいよ。」と幾度も頼んだ。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
と、バーバラは、他の四人をずんと抜いて、私たちの間に入ってきたが、そのときあたりをはばかるような小声こごえ
暗号音盤事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「はい、朝から食わんのだけん、さっき、××町の交番のところで、こごえて、くたばりかけましたたい。ばってんがああた、あそこに寝かしておくと、交番の巡査さんが、らすもんだけん、うんと、ったくって、れて来ましたたい」
あまり者 (新字新仮名) / 徳永直(著)
起きるにも起きられないことがやっとわかって照れているうちに、畳のうえに延べられた手に顔をもって行くと、彼女は微声こごえで耳元に「行くところまで……」とか何とか言ったのであったが
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
庸三が微声こごえできくと
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「何有、何處のおうちだツて然うですわ。幾ら玄関を張ツてゐらしツても、此の邊のお家で質屋の帳面の無い家と謂ツたら、そりや少ないわ。」と低聲こごえに謂ツて、はしやいだ笑方わらひかたをする。
昔の女 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)