こごえ)” の例文
去年の夏頃からこの稼場かせぎばに姿を見せ初め、川風かわかぜの身に浸む秋も早く過ぎ、手袋した手先もこごえるような冬になっても毎夜休まずに出て来るので、今では女供の中でも一番古顔になっている。
吾妻橋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「はい、朝から食わんのだけん、さっき、××町の交番のところで、こごえて、くたばりかけましたたい。ばってんがああた、あそこに寝かしておくと、交番の巡査さんが、らすもんだけん、うんと、ったくって、れて来ましたたい」
あまり者 (新字新仮名) / 徳永直(著)
足がこごえてあるけない
十五夜お月さん (旧字旧仮名) / 野口雨情(著)