低声こゞえ)” の例文
旧字:低聲
低声こゞえでいうから判然はっきりは分りませんが、怪しい奴と思って居ります内に、の侍はすっといずれへか往ってしまいました。チョンチョン/\/\。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
石子刑事は渡辺刑事の声が玄関でしたので、しまったと思っていると、やがて女中が出て来て支倉に低声こゞえで何か囁いた。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
刑事のきっとした声に、思わず立止った信造の耳に、望月刑事は低声こゞえでいった。
青服の男 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
はいわたくしでございますと低声こゞえでいいましたわい、まア粂之助よう来ておくれた、はいようようの事で忍んで参りました、お前に逢いとうて逢いとうてどうもならぬであった、わたいも逢いとうてならぬから
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
外から木戸を叩いた男が低声こゞえで云った。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
と、云ったが、直ぐ低声こゞえになって
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)