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児等
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こら
ふりがな文庫
“
児等
(
こら
)” の例文
旧字:
兒等
人麿歌集にある歌で、「
児等
(
こら
)
が手を
巻向
(
まきむく
)
山は
常
(
つね
)
なれど過ぎにし人に行き
纏
(
ま
)
かめやも」(巻七・一二六八)と一しょに載っている。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
この日、避難民の
田端
(
たばた
)
を
経
(
へ
)
て
飛鳥山
(
あすかやま
)
に
向
(
むか
)
ふもの、
陸続
(
りくぞく
)
として絶えず。田端も
亦
(
また
)
延焼せんことを
惧
(
おそ
)
れ、妻は
児等
(
こら
)
の
衣
(
い
)
をバスケツトに収め、僕は
漱石
(
そうせき
)
先生の書一軸を
風呂敷
(
ふろしき
)
に包む。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
たそがれに戸に出ずる二代目のおさなき
児等
(
こら
)
、もはや
野衾
(
のぶすま
)
の
恐
(
おそれ
)
なかるべし。
旧
(
もと
)
のかの酒屋の
土蔵
(
くら
)
の隣なりし
観世物
(
みせもの
)
小屋は、あとも
留
(
とど
)
めずなりて、東警察とか云うもの出来たり。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
たのしみはまれに魚
烹
(
に
)
て
児等
(
こら
)
皆がうましうましといひて食ふ時
曙覧の歌
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
児等
(
こら
)
よ、今昼は
真盛
(
まさかり
)
、日こゝもとに照らしぬ。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
児等
(
こら
)
が寝すがた、今一度
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
術
(
すべ
)
もなく
苦
(
くる
)
しくあれば
出
(
い
)
で
走
(
はし
)
り
去
(
い
)
ななと
思
(
も
)
へど
児等
(
こら
)
に
障
(
さや
)
りぬ 〔巻五・八九九〕 山上憶良
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
暑気
甚
(
はなはだ
)
し。再び鎌倉に遊ばんかなどとも思ふ。
薄暮
(
はくぼ
)
より
悪寒
(
をかん
)
。検温器を用ふれば八度六分の熱あり。
下島
(
しもじま
)
先生の
来診
(
らいしん
)
を乞ふ。流行性感冒のよし。母、
伯母
(
をば
)
、妻、
児等
(
こら
)
、皆多少
風邪
(
ふうじや
)
の気味あり。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
聖なる
地
(
つち
)
の安らけき
児等
(
こら
)
の姿を見よやとて
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
児等
(
こら
)
に
食
(
は
)
ません欲なくば
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「玉津島磯の
浦廻
(
うらみ
)
の
真砂
(
まなご
)
にも
染
(
にほ
)
ひて行かな妹が
触
(
ふ
)
りけむ」(巻九・一七九九)、「
相模路
(
さがむぢ
)
の
淘綾
(
よろぎ
)
の浜の
真砂
(
まなご
)
なす
児等
(
こら
)
は
愛
(
かな
)
しく思はるるかも」(巻十四・三三七二)等の例がある。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
同胞
(
はらから
)
は、セツの
児等
(
こら
)
、エノスの児等を
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
児等
(
こら
)
の栄えを思はずば
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
児
常用漢字
小4
部首:⼉
7画
等
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
“児”で始まる語句
児
児戯
児童
児供
児島
児玉
児女
児曹
児島高徳
児輩