“下島”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しもじま66.7%
しもしま33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この日、下島しもじま先生の夫人、単身たんしん大震中の薬局に入り、薬剤の棚の倒れんとするをささふ。為めに出火のうれひなきを得たり。胆勇たんゆう、僕などの及ぶところにあらず。
伊織が金を借りた人は相番あいばん下島しもじま甚右衛門と云うものである。平生親しくはせぬが、工面くめんの好いと云うことを聞いていた。そこでこの下島に三十両借りて刀を手に入れ、拵えを直しにった。
じいさんばあさん (新字新仮名) / 森鴎外(著)
夕刻、大浦を出て二時間ばかりで、下島しもしまへの開閉橋を渡つた。町は思つたより奇麗であつた。この夜、蒼州湾に投宿した。
天草の春 (新字新仮名) / 長谷健(著)