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令息
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れいそく
『
其所を
掘つても
好いですか』と
遠慮勝に
問うて
見ると、
令息は
笑ひながら『
何處でも
宜しい、
氣に
入つた
處を
御掘りなさい』と
言はれる。
海外萬里の
地で、ふとした
事から
昔馴染の
朋友に
出逢つた
事、それから
私は
此港へ
來た
時は、
恰も
彼の
夫人と
令息とが
此處を
出發しやうといふ
時で、
申合せたでもなく、
同じ
時に、
同じ
船に
乘つて
令息が
快く
出迎へられて、
萬事に
便誼を
與へられ、
人足二
人さへ
呼ばれたのであつた。
水谷幻花氏と
同じ
社に
居る
縱横杉村廣太郎氏は、
兒島翁とも
知り、
又令息とも
交際られて
居るので、
談、
邸内の
遺跡に
亘つた
時に、
吾社にこれ/\の
人が
居るといふ
事から
話が
進んで