けう)” の例文
その後もない十二年の歳のあきに、わたしは三つ時分からの持べう喘息ぜんそくに新しい療法れうほうはつ見されたといふので、母とともにはる/″\上けうしたが
美尾みをはゝ東京とうけう住居すまいものうく、はした朝夕てうせきおくるにきたれば、一つはお前樣まへさまがたの世話せわをもはぶくべきため、つね/″\御懇命ごこんめいうけましたるじゆ軍人樣ぐんじんさまの、西にしけう御榮轉ごゑいてんことありて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
本石町の小西と淺沼あさぬま、今川小しんどう——それらがとう時のゆう名なみせだつたが、とにかく東けうにも寫眞器屋しやしんきやなどはまだかぞへるほどしかなかつたやうにおもふ。
三十八年のはるに一家が東けううつるやうになつてから、やがて二目に買つてもらつたのが、前のにちよつとのは※たくらゐの五円ばかりの箱形寫眞器はこかたしやしんき
震災しんさい後の東けうには實際じつさいおどろくほど球突塲たまつきばがふ※た。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)