予言よげん)” の例文
旧字:豫言
じっさい、その子についても、十四になったら、王さまのおひめさまをおよめさんにもらうだろう、という予言よげんをしたものもあるんですよ。
戦慄せんりつすべきもう一ぎょう予言よげん! 小太郎山こたろうざんとりでがあやういとはどういうわけか? それは伊那丸にも民部みんぶにも、どうしてもわからなかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しょうちゃん、ていてごらん、そのおとこは、きっとろくなことをしでかさないから。」と、画家がか予言よげんしました。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
満足まんぞくさせられると思いますよ。なぜなら、エステルイエートランドは、いつになっても、ほかの地方にほこれるようなものをもっていると、予言よげんできますからね。
こうなると、マンデの床屋とこやさん兼業けんぎょうの音楽家エピナッソー先生の予言よげんがなるほどとうなずかれた。
お前の将来しょうらい予言よげんしたのは、このとしとったお祖父じいさんだったということをね……
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
「ああ来たよ。つまりお前の予言よげんがあたった訳になるんだ」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「じつはね、お姫さまは、お好きな人のために、たいそうふしあわせになるという、予言よげんがあるんです、ですから、王さまとおきさきさまがいらっしゃる時でなければ、だれも、お姫さまのところへ行くことができないんですよ」
しばらくたって、王さまがおしろへかえってきました。王さまは、予言よげんのとおりに、ふくの子がお姫さまをおよめさんにしているのを見ますと
伊那丸いなまるをはじめ、忍剣にんけん龍太郎りゅうたろうも、また竹童ちくどうも、ひとしく松明たいまつえつきるのを忘れて、岩上がんじょうの文字をみつめ予言よげん意味いみをときなやんでしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また、かれらのなかには、まれには、学者がくしゃのおちぶれも、まじっていますので、およびもつかない天界てんかいのことや、または吉凶きっきょう予言よげんみたいなことまでももうしあげます。
珍しい酒もり (新字新仮名) / 小川未明(著)
けれども医者の予言よげんはなかなか実現じつげんされなかった。アーサはなかなか死ななかった。もう二十度も追っかけ追っかけ、なんぎなやまいという病にかかって、それでも生きていた。
おまえは、なかなか承知しょうちしないのね。でも、あたしには、そのさきも予言よげんできます。がいせんした将軍しょうぐんたちが、みずうみきしに、御殿のように、りっぱな大きい別荘べっそうを建てるようになります。
それで、この子は十四になったら、王さまのおひめさまをおよめさんにもらうだろう、という予言よげんをしたものがありました。
しかし、この二行にすぎぬ文字の予言よげんは、武田伊那丸たけだいなまるにとって、いな、その帷幕いばくの人すべてにとって、なんと絶望的ぜつぼうてきな、そして戦慄せんりつすべき予言よげんではあるまいか。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このおばあさんは、これまでいろいろなことについて予言よげんをしました。そして、みんなそれがたったというので、このくに人々ひとびとからおそれられ、よくられていました。
赤い姫と黒い皇子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
だからといって、あたしの予言よげんうたがわなくてもいいのですよ。あたしは、こんど、ヴァードステーナに新しい僧院そういんてさせますが、それは、この北の地方で一ばん有名ゆうめいなものになるでしょうよ。