“予言の薫烟”の読み方と例文
読み方割合
ヴァイスザーゲント・ラウフ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時寝室から出た貴方は、物音を聴いて伸子の側に行き、落ちていた『予言の薫烟ヴァイスザーゲント・ラウフ』をもとの位置に押し込んでやりました。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
何故なら、その『予言の薫烟ヴァイスザーゲント・ラウフ』(Weissagend rauch)には、ちょうどミュンスターベルヒの実験と、同一の解式が含まれているからです。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
つまり、予言の薫烟ヴァイスザーゲント・ラウフと云って、当時貴方の脳裡のうりに浮動していた一つの観念が、薔薇ローゼンに誘導され、そこで、薔薇乳香ローゼン・ヴァイラウフと云う一語となって意表面に現われたのでした。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)